スポーツ

球界大御所・広岡達朗氏がCS進出危うい巨人に苦言「とにかくオーダーを変えたがる原は、岡田を見習ったらどうなのか」

両チームの成績に大きな違いが出るシーズンとなった(左から原監督、岡田監督)

両チームの成績に大きな違いが出るシーズンとなった(左から原監督、岡田監督)

 甲子園球場での阪神戦(9月14日)に敗れ、目の前で胴上げを見せられるという屈辱を味わった巨人。チームは4位に低迷し、クライマックスシリーズ(CS)の出場にも黄信号が灯っている。そんな巨人を率いる原辰徳監督(65)に対し、超大物OBからレッドカードが出た。

「今年の巨人を見て呆れた。こうなってしまった以上、原は“自分は勉強不足だった”と表明して、一刻も早く辞めることだね。この状況から、仮に巨人がCSで3位から下克上で選手権に出たとしても、何の値打ちもない。負けは負け。今年の巨人のようなチームに希望を持たせないためにも、CSのような制度は即刻撤廃すべきです」

 そう切り出したのは、現役時代に巨人のV9戦士として活躍し、監督としてヤクルト、西武で4度のリーグ制覇、3度の日本一に輝いた広岡達朗氏(91)だ(以下は広岡氏の談話)――。

 * * *
 岡田彰布は、オリックスの監督時代に勝てなくて苦労した。ただ、その後も前向きに勉強したんでしょう。今年、阪神の監督となってからは、「ポシジョンを動かさない」ことに腐心し、辛抱強く選手を育てようとしている。それと比べると、原は野球を知らない。巨人はその日にならないとオーダーがわからないうえ、ひとりの選手に内野をやらせたり外野をさせたりしている。

 おかしいでしょう。選手は打順をもとにチーム内の役割を認識し、同じポジションを何年も守りながら上手くなるもの。失敗を繰り返すことで人は成長するという側面があるし、すぐに上手くなることはない。(元巨人監督でOBの)水原茂さんは根気よくやったから、巨人以外の球団に行っても監督として優勝ができたんです。

 投手が点を取られなければ負けない。それが集団スポーツである野球の一番大事なところ。私から言わせれば、原は勝ち方というものを知らなすぎる。今の巨人では次から次へと新人に毛が生えたような投手が出てくるが、なぜ投手が育たないのか。簡単なことです。捕手が投手を育てていないからなんです。

 原は打撃がいいというだけで大城卓三に先発マスクをかぶらせている。たまに岸田行倫を起用し、小林誠司は黙ってベンチに座ったまま。それで本当に若い投手が育つと思っているのだろうか。本来、投手を育てられるかどうかの視点でマスクを被らせるべきなんです。

関連記事

トピックス

歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン