今も週3回、スクワットを30回×10セット!
現在は離婚して東京都下のマンションで気ままな1人暮らしを楽しんでいる。
「外食のときも、家で食べるときも、酒は飲む。楽しみのひとつですね。一時は水割りでは物足りなくなり、焼酎でも何でもオン・ザ・ロックで飲んでいましたが、最近は量が少なくなって、また水割りに戻り4、5杯。カタいスルメや、乾いたカタい鮭トバをつまみに。ええ、今も全部、自分の歯なんです(笑)」
酒のほか、もうひとつの楽しみはギターだ。高校時代に始めたギターは、役者をしながらずっと続けてきた。
「18歳で上京してまもなくフラメンコギターに魅せられ、日本の第一人者であるフラメンコギタリスト・伊藤日出夫先生から教わっていました。ギターを弾くために、爪の手入れが毎朝の日課。右手の3本の指の爪にベースコートを塗っています。
後援会のみなさんの前で、ステージを披露したこともありますよ。ホテルに200~300人が集まりますから、ギタリストをもう1人、踊り子を3~5人入れた本格的なステージです」
これまでこれといった大病はなく、俳優業への意欲も衰え知らず。7月には時代劇『三屋清左衛門残日録 あの日の声』(BSフジ)に出演。週3回はスクワットを30回×10セット行い、体力維持につとめているというからスゴイ。
「テレビデビュー前からジムへ行ったり、自分で筋トレやったりしてきましたが、年をとると特に下半身を鍛えることが大事。そうしないと、年齢を感じる歩き方になるんですよ。今も殺陣も長いものでなければできますよ。やっぱり時代劇が大好きなので、何とか盛り上げるべく携わっていきたいですね」
伊吹さん出演の時代劇の新シリーズを期待する声は少なくないのではないか。
(了。第1回から読む)
取材・文/中野裕子(ジャーナリスト) 撮影/山口比佐夫