体を動かすことで血流をよくしポジティブになる
山田:でも、こうして軽やかに動くためには何より健康でなければなりません。そう考えると生島サンは本当にいつも元気ハツラツだし、とにかく健康でいらっしゃる。以前、『ライザップ』にも挑戦されていましたよね?
生島:あれも、TBSラジオの営業局からの紹介があって始めたんですよ。筋肉ムキムキで、ものすごいナイスバディーになりました!(笑い)
タレントさんの中でもぼくがCMに出演したのって、けっこう早かったですよね? でも、いまは会食も多いし、番組の中で食べることも多い。低糖質にはしているんですけれど、いわゆる“コロナ太り”もあったりして、またちょっとお腹が出始めちゃって。もう一度鍛え直そうとウチのカミさんと『chocoZAP』に通っています。
山田:え〜〜〜!! 本当に流行に敏感でいらっしゃる。
生島:マシンの使い方がわからなくて若いかたに教えてもらったりして、そこでもまたコミュニケーションが生まれる。カミさんとおそば屋さんに行った帰りとかに、そのまんまの服装で文字通りチョコッと行けるのでラクチンですよ。5分、10分、やるだけでも全然、違います。ちょっとずつ筋力を貯めていくカンジ。
山田:あ〜、本当に耳が痛いです。私は学生時代がゴルフ部、新卒で就いたのがTBS954キャスタードライバーだったためか、毎日クルマに乗るのが当たり前の時代が長かった。そのため、アルキメデスならぬ「歩きダメです」な女になってしまった。しかもこの3年ほどは坐骨神経痛に悩まされていて、複数の整形外科医に通院したのですが治らなくて、医師からは「こんなに筋肉のついていない人を初めて見た」と呆れられてしまっているんです。
生島:それはいけませんね〜。
山田:生島サンの筋肉の貯め方は、近著の『70歳からの「貯筋」習慣』(鎌田實さんとの共著)にも詳しいんですか?
生島:あ、本の宣伝していいんですか?(笑い) ありがとうございます。この本は、昨年医師の石原結實先生と出した『70代現役!「食べ方」に秘密あり』が好評だったので、その第2弾なんです。
鎌田實先生とぼくは年齢も近いんですけれど、お互い70代に入って元気でいるためには筋肉をつけておかないといけないということで、「貯筋」というワードをタイトルに入れて、サブタイトルは「心も体もポジティブになる」としたんです。60代の山田さんには悪いけど、本当なら40代とか50代のうちから準備をしておくのが理想だと思いますよ。でもまだ間に合うから大丈夫。
最近では、がんや認知症などの予防にも、体を動かして血流をよくすることがポジティブな力を与えると注目されているんです。
『chocoZAP』のような“スキマ運動”に「アイソメトリック運動」というのがあるんですけれど、すごくいいですよ。胸の真ん中で両手を合わせてフーッと7秒、息を吐く。
山田:あ、それ、女性にはバストアップの体操として、おなじみです。
生島:それと同じ動作をお腹のあたりでもやって、手を後ろにもっていって、また同じように、フーッと。これだけで筋肉がつくんです。
山田:新幹線の中でもやれそうです。
生島:鎌田先生が常々言ってこられたことなんですけれど、“筋脳相関”といって、筋肉を動かすと脳も前向きになって、ほんの少しでも筋肉を動かすと体が温まって、確実に気持ちまで「上がる」んですよね。
ぼくは「心と体と財布」の3つのバランスが整って本当の幸せがあるんじゃないかなと思っているんです。そのためにも「貯筋」をして、元気な心と体を維持しておくことが必要だと思っています。