ライフ

【月に10日以上の服用は注意】解熱鎮痛薬、頼りすぎると「頭痛」も「腰痛」も悪化するリスク

鎮痛薬の服用には注意点も(イメージ)

鎮痛薬の服用には注意点も(イメージ)

 身体に痛みがある時に服用する解熱鎮痛薬は最も身近な薬のひとつだ。コロナ禍ではアセトアミノフェン系の需要が高まり、薬局の店頭から消えることもあった。

 鎮痛薬の主流を占めるのが、ロキソプロフェンナトリウム水和物やジクロフェナクナトリウムなどの非ステロイド性抗炎症薬だ。痛みが出るたびに飲む人もいるが、頻繁な服用には懸念もある。

 とりわけ頭痛に悩む人は服用の頻度が高くなりやすい。菅原脳神経外科クリニック院長の菅原道仁医師が語る。

「薬に頼りすぎると、脳が痛みに対して敏感になります。その結果、慢性的な痛みが発生する『薬物乱用頭痛』が生じる恐れがある。特に無水カフェインなど鎮痛作用の成分以外も配合された『複合鎮痛薬』は薬物乱用頭痛を引き起こしやすいので、月の使用頻度や使用期間に注意が必要です」

 痛みを和らげるはずの薬が新たな痛みを生む可能性があるという指摘だ。

 国際医学情報センターは、頭痛持ちの14歳女性が処方薬とは別に市販のイブプロフェンを飲み続けた結果、薬物乱用頭痛を発症した事例をHP上で紹介している。

 服用頻度の目安について菅原医師は、「月に10日以上、鎮痛薬を服用している人は注意すべき」という。

 日本頭痛学会は、薬を連日飲んだり効果がなくなってきたと感じたら、自己判断での服用は止めるべきとの注意喚起をしている。“飲みすぎ”の自覚がある人は、まずは頭痛の専門医に相談することが重要だ。

 そのうえで心がけたいのが、頭痛を起こさないための生活習慣の改善だという。

「近年の研究では、睡眠時間を一定のリズムで確保すると慢性頭痛を和らげることが明らかになっています。休日に“寝だめ”する人は頭痛が起きやすいので要注意です。気圧の変化や低気圧でも頭痛は生じやすいので、天候をチェックして、外出するかどうかなどを検討するよう心がけましょう」(菅原医師)

関連記事

トピックス

「手話のまち 東京国際ろう芸術祭」に出席された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年11月6日、撮影/JMPA)
「耳の先まで美しい」佳子さま、アースカラーのブラウンジャケットにブルーのワンピ 耳に光るのは「金継ぎ」のイヤリング
NEWSポストセブン
逮捕された鈴木沙月容疑者
「もうげんかい、ごめんね弱くて」生後3か月の娘を浴槽内でメッタ刺し…“車椅子インフルエンサー”(28)犯行自白2時間前のインスタ投稿「もうSNSは続けることはないかな」
NEWSポストセブン
受賞者のうち、一際注目を集めたのがシドニー・スウィーニー(インスタグラムより)
「使用済みのお風呂の水を使った商品を販売」アメリカ人気若手女優(28)、レッドカーペットで“丸出し姿”に賛否集まる 「汚い男子たち」に呼びかける広告で注目
NEWSポストセブン
新関脇・安青錦にインタビュー
【独占告白】ウクライナ出身の新関脇・安青錦、大関昇進に意欲満々「三賞では満足はしていない。全部勝てば優勝できる」 若隆景の取り口を参考にさらなる高みへ
週刊ポスト
芸能活動を再開することがわかった新井浩文(時事通信フォト)
《出所後の“激痩せ姿”を目撃》芸能活動再開の俳優・新井浩文、仮出所後に明かした“復帰への覚悟”「ウチも性格上、ぱぁーっと言いたいタイプなんですけど」
NEWSポストセブン
”ネグレクト疑い”で逮捕された若い夫婦の裏になにが──
《2児ママと“首タトゥーの男”が育児放棄疑い》「こんなにタトゥーなんてなかった」キャバ嬢時代の元同僚が明かす北島エリカ容疑者の“意外な人物像”「男の影響なのかな…」
NEWSポストセブン
滋賀県草津市で開催された全国障害者スポーツ大会を訪れた秋篠宮家の次女・佳子さま(共同通信社)
《“透け感ワンピース”は6万9300円》佳子さま着用のミントグリーンの1着に注目集まる 識者は「皇室にコーディネーターのような存在がいるかどうかは分かりません」と解説
NEWSポストセブン
天皇皇后両陛下主催の「茶会」に愛子さまと佳子さまも出席された(2025年11月4日、時事通信フォト)
《同系色で再び“仲良し”コーデ》愛子さまはピンクで優しい印象に 佳子さまはコーラルオレンジで華やかさを演出 
NEWSポストセブン
真美子さんのバッグに付けられていたマスコットが話題に(左・中央/時事通信フォト、右・Instagramより)
《大谷翔平の隣で真美子さんが“推し活”か》バッグにぶら下がっていたのは「BTS・Vの大きなぬいぐるみ」か…夫は「3か月前にツーショット」
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(共同通信/Instagramより)
《いきなりテキーラ》サンタコスにバニーガール…イケイケ“港区女子”Nikiが直近で明かしていた恋愛観「成果が伴っている人がいい」【ドジャース・山本由伸と交際継続か】
NEWSポストセブン
Mrs. GREEN APPLEのギター・若井滉斗とNiziUのNINAが熱愛関係であることが報じられた(Xより/時事通信フォト)
《ミセス事務所がグラドルとの二股を否定》NiziU・NINAがミセス・若井の高級マンションへ“足取り軽く”消えた夜の一部始終、各社取材班が集結した裏に「関係者らのNINAへの心配」
NEWSポストセブン
山本由伸(右)の隣を歩く"新恋人”のNiki(TikTokより)
《チラ映り》ドジャース・山本由伸は“大親友”の元カレ…Niki「実直な男性に惹かれるように」直近で起きていた恋愛観の変化【交際継続か】
NEWSポストセブン