ジャニー喜多川氏が1962年に創業。約60年にわたって国内の大手芸能事務所として、多くの男性アイドルを生み出してきたジャニーズ事務所が雪崩のごとく崩壊している。事務所トップともいえる人気を手にした「嵐」の面々が考える未来は──。
昨日までビルに掲げられていた《Johnny & Associates》のロゴが、跡形もなく消えた。創業60年、長きにわたり日本のエンタメ業界を引っ張ってきたジャニーズ事務所の看板が、まるで“夜逃げ”のごとく一夜にして撤去されたのは10月6日の未明のこと。
その翌日の夕方、看板のないビルを名残惜しそうにスマホで撮影するファンに見守られながら、黒塗りの車が同事務所へと入っていった。気づいたファンはほとんどいなかったというが、その車に乗っていたのは嵐の松本潤(40才)だった。
「松本さんをはじめ嵐のメンバーが集まり、緊急の話し合いが行われたそうです。10月2日の会見を前に、5人が久しぶりに集まったことが明らかになっていますが、彼らは毎日のように連絡を取り合い、時に顔を突き合わせ、意見を出し合っています。議題はもちろん、“嵐の今後”についてです」(芸能関係者)
この日の“会談”の詳細については後述するが、メンバーたちの表情は明るいものではなかったようだ。
2020年の大晦日をもってグループとしての活動を休止して以降、嵐の5人が公にそろうことはなかった。今年11月にデビュー25周年の節目を迎え、ファンたちはメモリアルイヤーでの再集結を夢見ていたが、まさか、こんな形で5人が集まっていたとは──。
現在、相葉雅紀(40才)は10月スタートのドラマ『今日からヒットマン』(テレビ朝日系)で主演を務め、二宮和也(40才)もまた、同クールでドラマ『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』(フジテレビ系)で主演。松本はNHK大河ドラマ『どうする家康』で主役の徳川家康を演じ、櫻井翔(41才)は報道番組『news zero』(日本テレビ系)のキャスターを務めるなど、それぞれのジャンルで華々しく活動を続けている。
芸能活動を休止している大野智(42才)は沖縄と東京を行き来する二拠点生活を送っているようだが、現在は都内にいるとみられている。
《嵐のメンバー5人そろって説明を受けました。密にメンバーとも連絡を取っていますので、メンバーと相談しながら考えていけたらなと思っています》──10月2日のジャニーズ事務所の会見当日に放送された『news zero』に生出演した櫻井はそう語り、事前にメンバー全員で新体制の説明を受けたことを明かした。
この会見で明らかにされたのは、“ジャニーズの消滅”だった。
現在のジャニーズ事務所は10月17日付で「SMILE-UP.」に名称を変更し、ジャニー喜多川氏による性加害の被害者への救済・補償を担い、賠償がすべて終了したら廃業する。