また、「関ジャニ∞」や「ジャニーズWEST」などジャニー氏の名前を含んだグループ名や関連企業は名称を変えるという。
注目されるのは、タレントとの契約だ。「SMILE-UP.」とは別にマネジメントなどを行う新たな芸能事務所を設立し、事務所の名称はファンクラブの会員から募集、所属タレントはこの新事務所と個別に契約を結ぶことになるという。
「会社にすべての決定権があるわけではなく、タレント側に仕事の決定権を委ねられるエージェント契約を結ぶことになります。若手は従来通り新会社に“所属”することも可能。しかし、現状でエージェント契約の中身は明確になっていないようです。
実際にジャニーズWESTの中間淳太さん(35才)がテレビ番組で、『エージェント契約について説明されたことと会見で出たことが違う。まだまとまっていないと思う』と語るなど、どのタレントも詳しく話を聞いていないようで、暗中模索の状態です」(別の芸能関係者)
所属タレントでさえも、明確に理解ができていない「エージェント契約」。
そんななか、いち早くエージェント契約を結ぶことを公表したのが、木村拓哉(50才)だ。
「現状でエージェント契約への意思を公表したのは木村さんのみ。他グループがどんなかたちの契約を結ぶのかはまさに話し合いの最中で、契約形態はグループごとに異なったものになりそうです」(テレビ局関係者)
「どうする松潤、どうするの?」
嵐の5人も、ほかのタレントたちと同様、この契約問題の渦中にいる。
いまやジャニーズの中でも中堅の位置にいる彼らの選択は、後輩たちにも影響を及ぼすものだ。
10月2日の会見当日、二宮は9日にスタートしたばかりのドラマ『ONE DAY』の撮影に臨んでいた。
「普段なら撮影に集中している二宮さんですが、その日だけは真剣な表情で、ずっと電話をかけ続けていました。どうやら『ジャにのちゃんねる』をどうするかについて、関係者と話し合っていたようです」(ドラマ関係者)
「ジャにのちゃんねる」は二宮が主導となり、KAT-TUNの中丸雄一(40才)、Hey! Say! JUMPの山田涼介(30才)、Sexy Zoneの菊池風磨(28才)と運営するYouTubeチャンネルで、今年の7月には、登録者数が400万人を突破したことも話題になった。
「二宮さんは会見の翌日に後輩の3人を集めてYouTubeの撮影を行い、その翌日に更新した『ジャにのちゃんねる』で、番組名を変えることや更新を一時休止することを発表しました。会見を受けての素早い対応で、“後輩に迷惑をかけられない”との意気込みがうかがえました」(前出・ドラマ関係者)
松本も、ほかのタレントたちとの“連携”を見せていた。
「木村さんは、この騒動を受けて、後輩たちに声をかけメッセージアプリでグループをつくりました。グループには多くのタレントが集まり、その中で木村さんは年齢やグループの垣根を越えた食事会を提案したそうで、そこに松本さんが参加したのです。
木村さんと松本さんはこれまでドラマや映画などでの共演歴がなく、2人の組み合わせに驚いた後輩も少なくなかったとか。木村さんは少しでもその場を明るくしようと、松本さん主演の大河ドラマにかけて、『どうする、松潤? どうするの?』と詰め寄り出席者を和ませていたそうです」(前出・芸能関係者)
話を冒頭に戻そう。前述のとおり、事務所が激震に見舞われるなか、嵐のメンバーは連日、今後のグループのあり方に向き合っている。冒頭の日の会談は約2時間半にも及んだという。
「後輩や先輩といった仲間たちの意見も聞きながら、自分たちはどうするかを話し合っているようです。なかでも松本さんはリーダーシップを発揮し、頻繁に事務所にも出入りして契約に関する情報を精査しています。松本さんにとって嵐は特別です。ほかのメンバーもそうですが、この先も嵐の名前は残したい。そのために最善の策は何か、契約形態などを含めて目下、検討されているところです」(前出・芸能関係者)