1か月限定の詐欺?
そして今、この還付金のように政府が打ち出した政策を使い、金をだまし取ろうとする詐欺の手口が今、出回っている。“マイナポイント詐欺”だ。実際の第2弾のマイナポイントは2023年9月30日をもって、申込の受付を終了している。そのためこの詐欺は10月に入ってから始まったらしく、「マイナポイント第2弾」などという件名のメールが何通も送られてくる。差出人は「マイナポイント事務局」、なりすましによるフィッシングメールで、サブタイトルには「申請手続きのご案内」や「今すぐイベントに参加して20000円プレゼント」などと書かれている。中を読むと、申請手続きは約1分で完了とあり、以下のボタンから申請を開始して下さいと、偽サイトのアクセス先が記載されている。
「偽サイトにアクセスすると、必要な情報をすべて入力することになる。還付金詐欺より悪質だ」と話すのは、詐欺事件に詳しい記者だ。「アクセス方法が電話ではなくメールなので、還付金詐欺のように60代以上に被害が増えるということはないだろう。無差別に送られてくるところは、銀行やクレジットカード会社を騙ってメールを送り付けてくる詐欺と同じだが、違うのはマイナポイントという、申請すれば誰もがもらえるというシステムを利用していること。これだとマイナンバーカードの情報からクレジットカードの情報まで、様々な個人情報が盗まれてしまう可能性が高い。先々、どこで自分の情報が使われるかわからないという怖さがある」と記者はいう。
すでに終了しているマイナポイント申請だが、送られてきた何通かの詐欺メールには申請期限が10月末とあった。1か月限定とするケースもあるのだ。くれぐれもこのマイナポイント詐欺にひっかからないよう、ご注意あれ。