ダウンタウンの2人

31年ぶりに漫才を披露したダウンタウンの2人(2022年、YouTubeより)

「『笑ってはいけない』は、ネタが仕掛けられる→笑いをこらえる→吹き出す→叩かれて痛がるという完璧な流れができあがっており、どの部分をカットしてもクオリティは下がってしまう。“吹き出したら罰ゲーム”というのは偉大な発明でしたが、これを復活させるためには、それに代わる新たなやり方を見つける必要があるわけで、3年経っても放送がないということは、誰もベストな代替手段を見つけられないということでしょう。

 しかし日本テレビにとって『笑ってはいけない』が抜けた穴はあまりにも大きい。2021年から放送されている『笑って年越し』の視聴率は『笑ってはいけない』の半分程度で、民放トップも『ザワつく!大晦日』(テレビ朝日系)に奪われました。もっとも、『ザワつく!』の視聴率は11~12%で、『笑ってはいけない』と比べると数字は4~5ポイントも低い。いよいよ本格的なテレビ離れを招きかねないと、ライバル局のテレビマンからも復活を求める声はあります」(民放バラエティ番組制作関係者)

 10月中旬、今年も『笑ってはいけない』が放送されないことが分かると、ネットには、

「えぇぇ今年もガキ使見送りかよ」
「今年も中止との事でとても残念です」
「20年近くもそれで年越しをしていた身としては残念な気持ちで一杯」

 と、これを悲しむ声が次々と上がった。復活の可能性はないのか?

「シリーズ休止の際、松本が冗談めかしてBPOという単語を口にしたため、BPOのせいで再開できないと思われていますが、BPOは2022年6月に行われたBPO加盟各社との意見交換会で、『あの番組(『笑ってはいけない』のこと)については視聴者から批判的な意見は来ていません』『私たちもあの番組のことは全然対象に考えていませんでした』とハッキリ述べており、実はBPOは問題ではないとみられます。その点では、ダウンタウンの決断次第では復活の可能性は充分あると言えます。しかし、棒で叩く昔のスタイルのままではテレビ局側が躊躇するというなら、一発芸やモノマネをやらせる、罰金制度にするといった方法も検討に値するでしょう。それこそテレビマンの腕の見せどころです」(キー局関係者)

 ダウンタウンの2人もともに還暦を迎え、『笑ってはいけない』を復活させるなら体力的に早いほうが良さそう。コロナが一段落した今年は良いチャンスだったように思えるが、「楽しみは来年以降に」ということになりそうだ。

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