結婚は皇室の存続にも繋がる問題
愛子さまは現在、学習院大学文学部の4年生で、来春にご卒業を控える。目下、卒業論文のご執筆は大詰めを迎えているようだ。
「ご卒業後は大学院に進まれ、将来的に海外留学も視野に入れられているとみられています。向こう数年は学業を続けられるのではないでしょうか」(前出・宮内庁関係者)
前述のように、現状では愛子さまは結婚を機に民間人になられ、二度と皇室に戻られることはない。貴重な次世代の皇族で、天皇家の長子でもある愛子さまを失えば、皇室の喫緊の課題で、政府が議論を進めている「皇族数の確保」「安定的な皇位継承」の選択肢は格段に狭まる。つまり、愛子さまのご結婚は、皇室の存続を揺るがす事態に直結するのだ。
「愛子さまはご自身のお立場を充分に理解されているでしょうから、議論の行く末を静観されるでしょう。雅子さまは、愛子さまのお立場を不憫に思われているのではないでしょうか。政府は愛子さまが学生のうちに早急に結論を出すべきです」(前出・宮内庁関係者)
皇族数の確保のために検討されているのが、女性皇族が結婚後、新たに宮家を作り皇室に残る「女性宮家」案だ。
「愛子さまは従来より“ご両親を長くお支えしたい”という強い思いを表明されていますから、結婚後も皇室に残るという制度変更は自然に受け入れられるでしょう。
ただ、お相手選びの難易度は格段に高くなるはずです。現段階の案では、女性皇族の配偶者は民間人のまま。つまり、『言論の自由』や『職業選択の自由』を保持しつつ“皇族同然”の生活を送るという難しいバランスを求められます。また、政治や宗教の要素をはじめ、『皇室利用』につながるリスクがないか、厳しい“審査”もあるでしょう。そもそも、そういう立場になった男性は歴史上、存在しません。二の足を踏んで当然です」(別の宮内庁関係者)
安定的な皇位継承に関しては、10月、岸田首相が自民党内に新組織を設置し、議論を本格化すると明言した。焦点は、国民の8割が肯定しているという「女性天皇」を認めるかどうか。「女性天皇」とは、天皇の血筋を父方から引き継いだ女性の天皇のことで、愛子さまが即位される場合はこれに該当する。対して、母方から血を継ぐ天皇は男女ともに「女系天皇」だ。
「『女性天皇』容認の機運は自民党内でも高まっています。過去最低の支持率に悩む岸田政権にとって『愛子天皇』を念頭に置いた政策は、起死回生の一手となるかもしれません。そして、女性天皇容認に舵を切れば、国民の世論は一気に『愛子天皇』実現に傾くでしょう」(政府関係者)