アメリカのFOXスポーツは「大谷翔平、ドジャースで変わるフィールド内外の世界」という記事の中で、《大谷がドジャースを選んだという事実は、勝利のために、その孤独の一部を放棄することを望んでいることを意味する》と指摘。さらに、この記事は次のように続く。
《しかし、アナハイムのエンゼルスでプレーすることは、彼がドジャースとして期待されることの予行演習にすらならなかった。6年間、大谷はエンゼルスの組織に甘やかされていた》
《結局のところ、ロサンゼルスで真のプライベートを保つことは、投手と打者として同時に成功することと同じくらい難しいことなのだ。多くの人が挑戦してきたが、成功した人はほとんどいない》
プライバシーを重視し、野球に集中するというこれまでのスタイルからの変革を余儀なくされる大谷。さらに、2024年シーズンは新たな洗礼を受ける可能性もあるという。
「これまで大谷選手は敵地でもブーイングを受けない希有な選手でした。それは相手チームのファンから『エンゼルスには何もしなくても勝てる』と思われていたから。相手が強豪ドジャースとなれば、大谷選手に対しても激しいブーイングを浴びせるでしょう。
アナハイムのファンに比べて、ロスのファンは激しいですから、調子が落ちれば地元ファンからも厳しい批判にさらされる。もちろん試合では、敵チームがこれまで以上にあの手この手で大谷対策を弄してくるはず。これまでとはまったく違う環境の下でプレーすることになるのです」(前出・スポーツライター)
幸いなことに手術を受けた右肘のリハビリは順調に進行し、大谷はすでに軽い素振りも始めているという。
「本人も会見で『予定より早く回復している』と語り、打者としては、シーズンの開幕に間に合う見込みです」(前出・在米ジャーナリスト)
名実ともにメジャーのナンバーワンプレーヤーとなった大谷が見据えるのは、「世界一」のみ。あらゆる犠牲も覚悟の上だ。
※女性セブン2024年1月4・11日号