今年からドジャーブルーのユニフォームに袖を通す大谷翔平(29)。ABEMAのMLB中継で実況・解説コンビを組む福島良一氏(大リーグ評論家)とDJケチャップ(スポーツDJ)が、その決断をめぐりとことん討論した。
DJ:大谷がドジャースを選んだのは大正解でしょう。世界一が狙えるチームであり、自分が慣れ親しんだ地であり、執刀医がチームドクターをしている球団でもある。大谷はずっと「ヒリヒリした9月を過ごしたい」と言ってきましたが、その希望がついに叶います。
福島:今後10年、ポストシーズンに絡む大谷が見られるでしょう。エンゼルスと違い、ドジャースはスター軍団です。メジャー全30球団で最高の1、2番コンビと言われる1番・ベッツ、2番・フリーマンに大谷が加わる。3人ともMVP受賞者で、史上最強の1~3番になりますが、打順が悩ましいですね。ボクは「3番・大谷」がいいかな、と。2023年シーズンはベッツ、フリーマンの1、2番コンビが最高に機能したので、崩したくない。
DJ:ボクは「2番・大谷」を推したい。1、2番が凡退して2アウトで3番・大谷だと、勝負を避けられる可能性も高くなる。でも2番・大谷で3番にフリーマンがいれば、大谷を歩かせにくくなる。
福島:いずれにせよDHでの起用になるでしょうね。エンゼルスと状況が変わるのは、豊富な戦力があるので、大谷にも適度な休養が与えられるであろうこと。4番のスミスは強打のキャッチャーなので、スミスをDHにして大谷を休ませる試合も出てくるでしょう。
DJ:エンゼルスは大谷が出たい、投げたいという希望を叶えていたとされますが、これは大谷に頼らざるを得なかったというほうが正しい。一方、ケガをしないようにリスクヘッジしてくれるのがドジャースです。
福島:エンゼルスの目標はプレーオフ進出ですが、ドジャースの目標は常にワールドチャンピオン。レギュラーシーズン162試合に全力を出し切ることはしません。
DJ:ワールドチャンピオンから逆算して戦うから、ドジャースは11年連続でポストシーズンに進めているんです。