大谷翔平(写真/AFLO)

大谷翔平(写真/AFLO)

30歳を超えてさらに開花

DJ:福島さんとよく話すんです。「大谷のピークはいつなんだ」と。2021年には投打5部門でのクインティプル100(注:クインティプルは「5つの」の意味。安打、打点、得点、投球回、奪三振の5部門で100をマークした)、2022年には規定投球回と規定打席をダブルで達成、2023年は本塁打王でしょう。

福島:まだピークじゃないよね。40歳まで第一線で活躍するでしょう。

DJ:メジャーは30歳以降にパフォーマンスが落ちる選手が多いですが、ドジャースは30歳を超えても活躍を続ける選手が多いんですよ。ベッツは31歳、フリーマンも34歳。ドジャースは30オーバーの選手をさらに開花させるメソッドというか、目利きがあるんじゃないかと思うんです。

福島:その点でもいいチームを選んだと思います。

DJ:今後、二刀流で復活するにも良い流れがあります。投手のトミー・ジョン手術が多くなっているので、先発ローテーションの中4日制をやめて中5日にしようという動きがあるんです。ピッチクロック(注:投手がボールを受け取った後、走者なしで15秒以内、走者ありで20秒以内に投球動作に入るとするルール。2023年シーズンから導入された)の影響とも言われていますが、中5日でドジャースが綿密な投球スケジュールを立てれば、ケガの心配は減りそうです。

福島:ドジャースの先発陣は3人がトミー・ジョンで休んでいる。彼らも酷使できないので、6人で先発ローテを構成する可能性が高い。

DJ:しかも、ドジャー・スタジアムはホームランが出にくく、投手有利の球場として知られているから、大谷の最高のピッチングが見られそうです。

福島:投手復帰の時期ですが、2018年秋に最初のトミー・ジョン手術をした後、投手として本格復帰できたのは2021年でした。そう考えると、2023年秋の手術からの復帰は2026年シーズンが妥当でしょうね。

DJ:2026年シーズン、32歳になる大谷が、二刀流で最高の活躍をしてくれる未来が見えてきますね。今後、100マイルが出なくなっても、大谷は相手を抑えるでしょう。

福島:年齢を重ねた大谷は、40歳になっても投げ続けているバーランダー(アストロズ)のような投手になると思いますね。本当に10年後まで見据えてこその、10年7億ドル(約1015億円)の超大型契約なんです。

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