芸人から高級ホテルに呼び出された女性たちの告発を『週刊文春』が報じ、波紋を呼んでいる。告発されたお笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志(60)は、裁判に注力するために休業を発表。その後、同誌は後輩芸人が女性を“上納”するシステムがあると続報している。これは特殊なことなのか、それとも氷山の一角か。
『週刊ポスト』はこうしたパーティーに参加したことがあるという女性に取材。中堅芸人Bは、パーティーを積極的に主催していたと複数証言された。会社員のC子さんは、Bも参加していた芸能人のパーティーで、大物芸人に“上納”されたことがあると明かした。【全3回の第3回。第1回から読む】
「バラエティ番組の有名ディレクターとよくつるんでいる無名の芸人Dから『あのEさん(大物芸人)の番組収録後の打ち上げを盛大にやることになったから来てくれないか。口の堅い子なら他にも呼んでいいよ』と言われて友達と参加しました。六本木の高級カラオケ店のパーティールームに集合すると、最後に番組スタッフたちに付き添われたEさんが登場しました」(C子さん)
打ち上げパーティーというだけあってC子さんとは別のルートからも女性が呼ばれていた。芸人Bと、彼が連れてきた「元レースクイーン」や「グラドルの卵」、「女子アナ志望の女子大生」などもいた。
「Eさんを中心にカラオケで3時間ほど盛り上がりました。週刊誌によく撮られていたEさんが『プロっぽい、いかにもな子を呼ばないでよ』と男性陣に苦言を呈したようで、Eさんが女性全員に交通費の1万円札を配ったあと、NGが出た女性は帰る方向に誘導されていました」
人数を減らした一行は、芸能人御用達の超高級カラオケルームに移動して2次会が始まった。外からは覗き見ることもできない厳重な個室で、Eは気に入った女性を横に座らせて抱きついたり、歌に合わせて軽くキスをしたりしていた。途中、席を立ったC子さんにパーティーに誘った無名芸人Dがこう告げてきた。
「Eさん、楽しそうだよ。今日はC子か横にいた女の子のどちらかにしそうだって。たぶん面白いC子のほうが好みだろうから、なんとか頑張ってよ」
C子さんが席に戻ると、Eから携帯番号を交換しようと言われた。その瞬間だけは、男性陣が必死に2人の様子を見ないように気を遣っていたのが印象的だったという。
朝5時を回って会はお開きとなった。
「Eさんは100万円以上のお会計を支払って、先に出てしまっていました。そのEさんから早速『家で飲みなおそう』とメールが来たのですが、パーティーを主催した番組の幹部スタッフや女性を集めた芸人BやDが私を取り囲んでいて、『あのEさんが家に呼ぶってすごいよ。もちろん行くよね!』って。さすがにここまできて断わることはできないなと……」