すぐにC子さんは指定されたEの自宅マンションに行った。
「楽しく話して、ちょっとイチャイチャして。もう外は明るくなっていたし『最後まではダメ』と言うと、紳士的なEさんは『じゃあまた今度ね。気をつけて帰ってね』と追加の交通費1万円を渡して送り出してくれました。携帯を見るとパーティーにいた男性陣から大量の探りメールが来ていましたが、一番感謝していたのは私を飲み会に呼んだDでしたね」
芸能界の片隅に数多いる若手芸人から日夜、先輩芸人に“上納”される女性たち。その受け止め方は様々だが、芸能レポーターの城下尊之氏はこう語る。
「かつては女遊びも芸の肥やしといわれ、多少の遊びは許容され、破天荒な芸人がもてはやされることもありました。しかし昨今、コンプライアンスが厳しくなり、性被害に対する社会の反応が大きく変わった。これまで黙認されてきた行為もいまは許されません。ファンが求める芸人像も変わるなかで、芸人も時代が変わったことを認識する必要があるでしょう」
(了。第1回から読む)
※週刊ポスト2024年2月2日号