愛子さま

愛子さまは大学での勉強内容について、ケニアの閣僚に英語で説明された。(2月、東京・千代田区。時事通信フォト)

 皇族としてのご活動と並行し、愛子さまは、4月から日本赤十字社(以下、日赤)で嘱託社員として働かれる。かねて災害ボランティアに強い関心を持たれてきた愛子さまが、自ら希望された就職先だった。天皇家のご子息で研究職ではない就職先を選ばれたのは愛子さまが初めてだ。

「実務的な仕事をされたいというご意向が強く、宮内庁側は“特別扱いの必要はない”と日赤に伝えているといいます。実務経験を積みたいというお気持ちの背景には、外交官として第一線でご活躍された雅子さまへの憧憬が少なからずあるでしょう。皇室のご活動をお支えしたいという一方で、愛子さまには、雅子さまのように本気で仕事に取り組みたいという思いもあるのではないでしょうか」(前出・宮内庁関係者)

◆同世代の王女は軍事訓練に参加

 愛子さまの午餐デビューの傍ら、雅子さまは圧倒的な存在感を放たれていた。

「雅子さまは、終始通訳を通さずに英語でご歓談されていました。午餐のテーブルに飾られたバラは、ケニアから輸入されたもの。実は、日本のバラの半分以上はケニア産だそうです。また、アルコールを飲まない大統領夫妻に合わせ、乾杯はりんごジュースで行われました。細やかなお気遣いが随所から感じられる午餐でした」(前出・宮内庁関係者)

 両陛下のご意向で、乾杯の挨拶やスピーチはスワヒリ語で行ったそうだ。実は、平成時代には相手の国の言葉で挨拶する光景は見られなかったという。

「雅子さまは父の小和田恆さんの外交官時代に海外で過ごされていますし、ご自身の留学経験からも、相手方の国の言葉でのコミュニケーションの大切さを身にしみて感じられているのでしょう」(皇室記者)

 恆氏は外交官を退官したのち、国連大使や国際司法裁判所所長を歴任。また、小和田家においては、恆氏、雅子さまだけでなく、妹の池田礼子氏も国連官僚を経て日本ユニセフ協会の顧問を務めるなど、世界を代表する組織で活躍した。

「小和田家は、日本と海外の懸け橋になることで平和に貢献したいという思いが強い。愛子さまも、雅子さまから思いを受け継がれているはずです。ただ、災害ボランティアをはじめとした愛子さまのご関心分野は、さらに国民の目線に近いところにある。常に国民に寄り添うという天皇家のポリシーもまた、愛子さまにとって大切な指針なのでしょう」(前出・皇室記者)

 愛子さまは当初、ご卒業後すぐ、あるいは大学院進学後に海外留学をされるとみられていたが、国内での就職を選ばれた。とはいえ日赤は、191の国や地域に広がる世界的ネットワークを誇る。紛争地の人道的支援や災害救援は、世界の赤十字社との連携なくしてはなし得ない。

「日赤への就職は、海外で学ぶことの妨げにはなりません。むしろ、日赤には諸外国との密接な関係がありますから、海外志向で、かつ災害ボランティアに強い関心のある愛子さまにとってはこれ以上ない環境です。まずは基本的な仕事を覚えられるところから始められるでしょうが、将来的には国際ボランティアとして、海外に渡るというのが既定路線だとみられています」(前出・別の宮内庁関係者)

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