ライフ

いまも現役!全国の「昭和レトロ商店街」を巡る旅 歴史が積み重なった佇まいと人の温もりを感じられる7選

浜マーケット

神奈川県横浜市磯子区にある浜マーケット(2015年7月撮影)

 令和の時代にリバイバルブームとなっている“昭和カルチャー”。なかでも、当時の雰囲気をそのまま残している“昭和レトロ商店街”が人気だ。その道のプロが、もはや“遺跡”ともいえる激シブな商店街を教えてくれる。

 昭和50年生まれの山本有さんは、小学生時代から昭和を感じさせる古い商店街の魅力にハマり、全国の商店街を撮り歩いてきた。それらの写真を収録した写真集も出版している。

「初めて訪れた街の古い商店街、ほの暗い通路を進むとぼんやり明かりの灯る鮮魚店や青果店、精肉店などが所狭しと並んでいて、その軒先を歩くだけでもゾクゾクします。かつては大きく栄えたけれどもいまは寂れてしまった姿に、無意識のうちに無常観やノスタルジーを感じるのは、私だけではないでしょう。昭和のデザインや意匠は凝ったものが多く、令和にない独特の魅力がある。歴史が積み重なった佇まいと人の温もり──昭和商店街には、そんな魅力が詰まっていると思います」

山本有さん

山本有さん

 そんな山本さんがおすすめするレトロ商店街を紹介する。

●浜マーケット(神奈川県横浜市磯子区)

 昭和20年頃から続く歴史ある商店街。全長約140mに約20店舗が連なり、毎月「8・18・27・28日」の特売や、福引やスタンプラリーなどのイベントも開催されている。

「浜マーケットの魅力は、“ザ・商店街遺跡”と呼ぶにふさわしい昔の雰囲気のまま営業を続けながらも、現在も地元客で賑わっていること。“昭和の日常”を追体験できる数少ない場所としてオススメです」(山本さん・以下同)

●ニコニコ通り商店街(青森県青森市古川・新町)

2016年6月撮影

2016年6月撮影

 アーケード街のほか市場型、屋台風とさまざまなスタイルが混在する商店街。

「“青森駅前には昭和が生きている”と聞いてはいましたが、実際かなりの数の店が元気に営業していて、昭和レトロの連続に大興奮しました。写真は玩具店。びっしりと玩具がぶら下がり、軒先では駄菓子も売られています。路地には市場型の洋服店があり、店主には昔話をお聞きしました。そうして街の人と交流することで商店街巡りの楽しさは倍増するんです」

●立石仲見世商店街(東京都葛飾区立石)

2017年3月4日撮影

2017年3月4日撮影

 立石駅北口では再開発が進んでいるものの、南口にある立石仲見世商店街は現在も元気に営業中。大感謝祭を実施するなど、地域の台所として愛されている。

「“せんべろ”店が集まり大衆酒場の聖地として知られる立石ですが、立石仲見世ではアメ横的な生鮮食品店がずらりと並び、買い物客で賑わいを見せていました。シャッターが下りてしまった店もありますが、それもまた味わい。古い手書きの看板だけでも一見の価値ありです」

惣菜や魚を扱う店の向かいでは焼き鳥を販売するなど、食料品店が多いのが特徴。飲食店もあり、食いしん坊にはたまらない街だ

惣菜や魚を扱う店の向かいでは焼き鳥を販売するなど、食料品店が多いのが特徴。飲食店もあり、食いしん坊にはたまらない街だ

●四万温泉の商店街(群馬県吾妻郡中之条町)

2015年10月3日撮影

2015年10月3日撮影

 昭和29年に国民保養温泉地1号に指定され、温泉街として賑わいを見せた四万温泉には、昭和レトロの名残が色濃く残る。

「飲食店や土産物店などこれでもかというくらいレトロな建物が目白押しで、写真を選ぶのに苦労した場所のひとつです。上写真の右手にある『ジョイ』は閉店してしまいましたが、左手の『柳屋』はいまも営業。スマートボールの台もほぼ現役で、チューリップの形をした照明や扇風機など、昭和感に溢れています」

城のような石垣の上にある、年季の入った土産店には「よろづ屋商店」の文字が

城のような石垣の上にある、年季の入った土産店には「よろづ屋商店」の文字が

こぢんまりした商店街なので散策しやすいが、15時頃に閉店する店も多い。営業時間は事前にチェックするのが望ましい

こぢんまりした商店街なので散策しやすいが、15時頃に閉店する店も多い。営業時間は事前にチェックするのが望ましい

●京阪トップ商店街(大阪府寝屋川市萱島)

2014年2月4日撮影

2014年2月4日撮影

 昭和30年代の風景をそのまま残しているといわれる、京阪トップ商店街。

「全国でもレトロ度はトップクラスだと勝手に思っている、激シブ商店街です。特徴はなんといっても張り巡らされた万国旗。ぶら下がるシャンデリアのような電灯もたまりません。ほの暗さはあるものの、屋根の上部が明かり取りになっていて、そこまで暗さを感じず歩けますよ。閉店した店も目立ちますが現役の店舗もあるので、機会があれば訪問して欲しいですね」

手書きの「京阪トップ商店街」の黄色い看板とトタン屋根のひさしがレトロな味わいを加速させる

手書きの「京阪トップ商店街」の黄色い看板とトタン屋根のひさしがレトロな味わいを加速させる

●七曲商店街(和歌山県和歌山市東長町)

2007年8月25日撮影

2007年8月25日撮影

 明治時代から“和歌山市の台所”として知られる七曲市場は、昭和の時代「年末のテレビ中継」でお馴染みだったという。市場に併設された七曲商店街もまた、最盛期の昭和35年には100店舗が軒を連ねた昭和を代表する場所だった。

「訪問した当時でも約30軒が営業。昭和31年創業の老舗鮮魚店や、電気店、洋品店などひと通り揃っている印象でした。パノラマ的に書かれた看板の文字など、見どころもたくさん」

昭和の佇まいを強く残す商店街入口(右)。現在は老舗と並んで雑貨店やカフェ、ベーカリーなど新しい店もオープン。古さと新しさが交わる、老若男女が楽しめる観光スポットとなっている。

昭和の佇まいを強く残す商店街入口。現在は老舗と並んで雑貨店やカフェ、ベーカリーなど新しい店もオープン。古さと新しさが交わる、老若男女が楽しめる観光スポットとなっている

関連記事

トピックス

肺がんのため亡くなったフリーアナウンサーの久米宏さん(時事通信フォト)
【追悼】久米宏さん 本誌だけに綴っていた「完全禁煙」と「筑紫哲也さんとの“再会”」
NEWSポストセブン
売春防止法違反(管理売春)の疑いで逮捕された池袋のガールズバーに勤める田野和彩容疑者(21)(左・SNSより、右・飲食店サイトより、現在は削除済み)
《不同意性交で再逮捕》「被害者の子が眼帯をつけていたことも」「シラフで常連にブチギレ」鈴木麻央耶容疑者がガルバ店員を洗脳し“立ちんぼ”強要…店舗関係者が明かした“悪評”
NEWSポストセブン
再選を確実とし、あいさつする小川晶氏(時事通信フォト)
《“日本中を騒がせた”ラブホ問題から復活》小川晶前橋市長、説明に「納得してない」人が52%だったにもかかわらず再選できたのはなぜか?臨床心理士「美化され…」
NEWSポストセブン
モデルやレースクイーンとして活動する瀬名ひなのさん(Xより)
《下半身をズームで“どアップ”》「バレないように隣のブースから…」レースクイーン・瀬名ひなのが明かした卑劣な”マナー違反撮影“、SNSの誹謗中傷に「『コンパニオンいらない』は暴論」
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《鎖骨をあらわに予告》金髪美女インフルエンサーが“12時間で1000人以上と関係”の自己ベスト更新に挑戦か、「私が控えめにするべき時ではありません」と“お騒がせ活動”に意欲
NEWSポストセブン
美貌と強硬姿勢で知られるノーム氏は、トランプ大統領に登用された「MAGAビューティ」の一人として知られる(写真/Getty Images)
〈タイトスーツに身を包む美貌の長官〉米・ミネアポリスで移民当局が女性射殺 責任者のクリスティ・ノーム国土安全保障長官をめぐる“評価”「美しさと支配の象徴」
NEWSポストセブン
再選を確実とし、あいさつする小川晶氏(時事通信フォト)
《ラブホ通い詰め問題》「1日100人に謝罪&挨拶」「ポエティックなインスタ投稿」で小川晶氏が前橋市長に返り咲き、支援者は「皮肉だけど、山本一太さんに感謝状を渡したい(笑)」
NEWSポストセブン
中国出身の女性インフルエンサー・Umiさん(TikTokより)
《クスリ漬けか…との声も》ギャル系美女が映っていた“異様な監視カメラ映像”とは》「薬物を過剰摂取し、足も不自由で、死んでしまう…」中国インフルエンサー(20)の住居の管理人が証言
NEWSポストセブン
中国人インフルエンサーがカンボジアの路上で変わり果てた姿で発見された(TikTokより)
「クスリを支配の道具に」「行為中に使う客層も…」変わり果てた中国人美女インフルエンサーが保護されたシアヌークビル、専門家が語る現地アングラ界隈のリアル
NEWSポストセブン
中国出身の女性インフルエンサー・Umiさん(TikTokより)
〈自慢のロングヘアがボサボサに…〉中国美女インフルエンサー(20)、精神に異常をきたして路上生活…母親が電話で抱いた疑念「話し方を指示されているのでは」【高給求めてカンボジアに渡航も】
NEWSポストセブン
秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《不敬どころの騒ぎじゃない》秋篠宮家・佳子さまも被害に…AIを用いた性的画像の被害が世界的問題に 専門家が指摘「男女問わず人権侵害」
NEWSポストセブン
実業家の宮崎麗香
《もう家族でハワイに行けない…》“1.5億円の脱税疑惑”の宮崎麗果、“ESTA取得困難”で恒例の「セレブ旅行」は断念か SNSで「深い反省」示す
NEWSポストセブン