●新町通り商店街(大分県豊後高田市新町)
2007年9月4日撮影
市をあげて“昭和の町”を打ち出していて、建物の雰囲気はピカイチ。日曜祝日には商店街を周遊できる無料のボンネットバスが走っており、そちらは昭和32年式という徹底ぶりだ。
「真打ち登場と言っていいほど、とっておきの昭和レトロを感じられる商店街。ここでは店舗自慢のお宝を『一店一宝運動』として展示してあるため、街全体がミュージアムと化しています。再現されたレトロではなく、各店舗が封印していた昭和が解放され蘇っているんですよね。
特に昭和37年当時の給油機や看板など、よく残しておいたなあと感心するものが多くて、シャッターを切る手が止まりませんでした。ぜひ現地で昭和の空気と賑わいを体感してください」
コカ・コーラやスプライトの看板が鮮やかな一角がフォトジェニック。商店 街は映画のロケ地にもよく使われる
給油の値段は昭和37年当時のもの
アイス店の自転車も当時のまま
文字も形も丸みを帯びた看板はZ世代にも刺さる“レトロかわいい”
あちこちにレトロアイテムが
※写真はすべて撮影当時のもの。老朽化により、看板などが撤去されている可能性があります。
【プロフィール】
山本有さん/X(旧Twitter)「昭和レトロ香ばしい町並み」運営。著書に全国レトロ商店街写真集『昭和の商店街遺跡、撮り倒した590箇所』(303BOOKS)。
撮影/山本有 取材・文/辻本幸路
※女性セブン2024年3月14日号