岸田文雄・首相自らが安倍派幹部の事情聴取に乗り出すなど、派閥裏金問題が依然として自民党を揺るがす状態が続いている。そんななか、東京・永田町にある自民党本部では「別の騒動」が起きていた。党本部4階にある記者クラブ「平河クラブ」で、盗難が多発しているというのだ。大手紙政治部記者が言う。
「与党番の記者が詰めている平河クラブ内では、昨年から今年にかけて盗難とみられる騒ぎが頻発しています。ある社の記者は、最近パソコンを入れるブランド物のバッグがなくなり、盗まれたものと思われるバッグがメルカリに出品されていたといいます。バッグのなかには、名刺やICレコーダーも入っていたため、悪用されていないかを心配していたそうです」
別の政治部記者はこう証言する。
「他社の政治部記者が去年の初め頃、クラブの共有スペースに置いていた数万円するロングコートがなくなったと話していました。間違えて持っていかれるようなものではないので、盗られたのかなと……。
平河クラブは自民党を担当する記者たちが出入りする場所。基本的に部屋のドアは開けっぱなしですし、盗みをはたらこうと思えばできてしまう環境ではあると思います」