ライフ

【川勝知事の失言で注目】“自分は差別とは無縁”と思っている人ほど危ない!「無自覚に周囲を傷つけている言動」チェックリスト

「無自覚に周囲を傷つける発言」には要注意(川勝平太・静岡県知事/時事通信フォト)

「無自覚に周囲を傷つける発言」には要注意(川勝平太・静岡県知事/時事通信フォト)

“差別発言”の騒動をめぐり、辞職願を提出した川勝平太・静岡県知事(75)。「オレならあんなことは言わない」と思っている人ほど、実は無自覚のうちに周囲を傷つける言動を取っていることが少なくないという。

「野菜を売ったり、牛の世話をしたりとかいうことと違って、基本的に皆様方は頭脳・知性の高い方たちです」

 入庁式での訓示を批判された川勝氏は当初、「職業差別は皆無」「誤解は解ける」としていたが、批判に抗しきれずに辞任を表明。発言も撤回に追い込まれた。

『職場を腐らせる人たち』(講談社現代新書)など人間心理に関する多くの著作がある精神科医の片田珠美氏は、「川勝発言」の裏にある「無自覚のゆがんだ意識」の危うさを指摘する。

「川勝氏は名門高校、大学を出てイギリスの大学で学位を取り、大学教授、学長を経て知事になった。実はこのように指導的な立場にある人や、人生経験が豊富な世代ほど自分の認識が社会とズレていることに気づけず、無自覚に問題発言をしてしまうケースがあるのです。“昔の価値観も現在の価値観も自分は十分理解できている”とわかったつもりでいることにより、失敗を引き起こしてしまう。たとえるなら相手に気持ちを伝える送信機はあるが、受け止める受信機の性能が低いのです」

 川勝氏の事例以外にも社会的立場の高い人が失言で周囲を傷つけるケースは散見されるが、「無自覚であるからこそ気をつけてほしい」(以下、「 」内は片田氏)という。

関連記事

トピックス

氷川きよしが紅白に出場するのは24回目(産経新聞社)
「胸中の先生と常に一緒なのです」氷川きよしが初めて告白した“幼少期のいじめ体験”と“池田大作氏一周忌への思い”
女性セブン
公益通報されていた世耕弘成・前党参院幹事長(時事通信フォト)
【スクープ】世耕弘成氏、自らが理事長を務める近畿大学で公益通報されていた 教職員組合が「大学を自身の政治活動に利用、私物化している」と告発
週刊ポスト
阪神西宮駅前の演説もすさまじい人だかりだった(11月4日)
「立花さんのYouTubeでテレビのウソがわかった」「メディアは一切信用しない」兵庫県知事選、斎藤元彦氏の応援団に“1か月密着取材” 見えてきた勝利の背景
週刊ポスト
多くのドラマや映画で活躍する俳優の菅田将暉
菅田将暉の七光りやコネではない!「けんと」「新樹」弟2人が快進撃を見せる必然
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
NEWSポストセブン