大谷翔平──相手への気遣いがハンパない
投手と打者の二刀流で、日本のみならずメジャーでも、超一流の成績を残し続けている大谷翔平。WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)では、過去最強メンバーであるアメリカ代表との決勝戦を前にして、大谷がかけた言葉が名言として話題になった。
「憧れるのをやめましょう。今日1日だけは、やっぱり憧れてしまったら超えられないんでね。僕らは今日、超えるために、トップになるために来たので。今日1日だけは、憧れを捨てて、勝つことだけ考えていきましょう。さぁ行こう!」
大谷の声かけがナインを奮起させたのだろう、決勝戦ではアメリカ相手に見事に勝利。優勝へと導いている。
そんな大谷は2023年にエンゼルスからドジャースへの移籍を明らかにした。その移籍報告では、「決断に時間がかかってしまい申し訳ありません」という、各所への配慮にあふれるフレーズから切り出して話題を呼んだが、さらなるニュースが待ち受けていた。
2024年2月に電撃結婚を発表。日米のファンを大いに驚かせて、メディアも大騒ぎに。囲み取材では、「将来的に子どもがほしいかどうか」という質問に、「もちろんそうなればいいですけど」としつつ、次のように答えた。
《自分以外のことを言うと叶わないような気がするので、あまり言いたくない》
大切な人を守るという強い意志が感じ取れる。圧倒的な成績のみならず、この気遣いこそが、大谷が一流選手として尊敬されるゆえんだろう。
大切なパートナーに心理的なプレッシャーを与えたくないという思いが垣間見られる「神回答」。自分以外のことは答えない理由にも使える点でも秀逸だ。