3つめは、不倫をしたことで得るものがあってはならないと言う意味です。今も昔も清純派女優に不倫は似つかわしくなく、どうしても相手をあきらめられないというのなら、相手の男性に妻と離婚してもらって、自分と結婚することで“純愛”にするしかないでしょう。斉藤さんは独身時代に2回の不倫が報じられているものの、略奪はしていないのです。もし斉藤さんが家庭を壊したのなら、女性からの支持はガタ落ちとなったでしょうが、自分のイメージだけ落として終わってしまいました。このように、何も得るものがない不倫というのは尾を引かないというか、責められにくいのです。
しかし、ヒロスエさんのお相手である鳥羽氏は昨年、離婚が成立したそうです。離婚原因の詳細はわかりませんが、ヒロスエさんとの不倫が無関係とは言い切れず、彼女が家庭を壊したと言われても仕方がない。先にあげた条件の1と2はクリアしているものの、3の条件はあてはまらないでしょう。
ですから、発言には慎重になるべき時期なのに、4月17日に都内で行われた「第11回FaW TOKYO」のトークショーに登壇したヒロスエさんは「この年齢になって、やっぱり初めて次の世代の子どもたちがどういう環境で育っていくのかということを考えたときに、よりより日本にしたい、よりよい世界にしたい、もっと安心・安全な優しい地球になってほしいって考え始めて(後略)」と発言したのでした。不倫をして自分と相手の子どもたちを傷つけた人が何を言っているんだとネット民は批判していますおそらく、ヒロスエさんは自分も鳥羽氏も離婚が成立し、不倫ではないんだから、後ろ暗いところはない。お子さんのためにも前だけを向いて頑張っていきたいという気持ちを口にしたのだと思いますが、お子さんに触れることで、ネット民が思い出してしまうのは、ヒロスエさんの“ウソ”だと思うのです。「週刊文春」の記者の直撃を受け、不倫関係について問われたヒロスエさんは「絶対にありません! 子ども3人いるんです。ありません!」とお子さんを理由に身の潔白を主張しました。だからこそ、ネット民はヒロスエさんに対して「また子どもを盾にして」と否定的な見方をしてしまうのでしょう。
ウソがバレれば、信頼を失います。ヒロスエさんのイメージ回復はそう簡単ではないでしょう。しかし、不倫に関するウソというのは、使いようによっては今の「ヒロスエさんが悪い」という劣勢状態を変えるゲームチェンジャーになりうると思うのです。ですから、鳥羽氏と結婚しようとしまいと、記者会見を開いたほうがいいのではないでしょうか。
SNSが影響力をもつ現代で完全復活のためにやるべきこと
ウソと不倫と言えば、斉藤由貴さんも2017年8月に『週刊文春』に報じられた一般人男性との不倫関係を当初否定していましたが、『FLASH』が2人の自撮りキス写真と、男性が彼女のものと思われるパンツを頭にかぶった写真を掲載したことで、関係を認めざるをえなくなります。当然、斉藤さんはSNSを中心にバッシングされますが、2人の私的な写真を掲載することに法的な問題ないのかとか、いくらなんでもやりすぎたという声もあがり、その後の報道がトーンダウンしたと記憶しています。
不倫をした人なら責めていい、不倫をした人のプライバシーは暴露されてもやむなしとは全く思いませんが、週刊誌が写真を掲載したのは、斉藤さんがウソをついたからでしょう。思わぬ暴露を招いたという意味でウソは悪手だったと言えますが、ウソをつき、会見でそれを認め、恥をかいたことで流れが変わったことから考えると、流れを変える切り札になる可能性も秘めています。ですから、ヒロスエさんも記者の前に立ち、質問を受けた方がいいと思うのです。
記者会見の“効能”を証明してくれたのは、ヒロスエさんの元夫・キャンドル・ジュン氏ではないでしょうか。キャンドル氏は自らセッティングした記者会見で、ヒロスエさんが良き妻、良き母であったことを強調した上で、「スターの夫の重圧」を語りました。ヒロスエさんの当時の所属事務所から、ヒロスエさんとの2ショットや家族の話をするのは禁止されていたなど、日常生活においていろいろな制約があったことを明かしています。また、ヒロスエさんの不貞が表に出ないように秘密裏に動いたこともあったといいます。
この会見を受けて、SNSではキャンドル氏を「穏やかで優しい夫」と肯定的に受け止めた人もいれば、「ヒロスエさんをほめてはいるが、結局は彼女の知られたくない部分を暴露している」といい夫説に懐疑的な人もいたようです。このように会見によって、いろいろな意見が生まれることで「夫婦のことは、他人にはわからない」というフラットな意見が出てくることにつながり、「ヒロスエさんが悪い」という一方的な図式が崩れていくことにつながると思います。