今季は打者に専念し、圧倒的な成績を残しているドジャース・大谷翔平(29)。相棒だった元通訳・水原一平容疑者(39)を違法賭博問題で失う波乱の開幕だったが、大谷本人はすでに切り替えている様子だ。4月26日の会見ではこの1か月の騒動について、「気にしないでほしい。むしろ笑いに変えるくらいのコミュニケーションを」と振り返っている。
一時は大谷も違法賭博への関与が疑われていたが、その元締めであるマシュー・ボウヤーと水原容疑者が出会ったのは2021年。エンゼルスの選手が宿泊する遠征先のチームホテルで開催されたポーカー大会で出会ったと報じられた。
エンゼルス時代の大谷は、ベンチ裏でチームメートとポーカーに興じることがあったという。MLBを長年取材する在米ジャーナリストが語る。
「(大谷がルーキーイヤーの)2018年頃にエンゼルスの選手から聞いた話なんですが、『大谷をポーカーに誘ったところ応じた。その時はビギナーズラックで大谷が勝ったんだ』と話していた。選手がクラブハウスでポーカーをやるのは日常茶飯事でした」
大谷がポーカーを楽しんでいたことについては別の証言もある。元同僚のホセ・イグレシアス(現メッツ傘下)は2021年、地元メディア「バリー・スポーツ・ウエスト」にこう語っていた。
「ショウヘイと僕は一緒にディナーに行ったりしているよ。とても親密なんだ。実は僕は彼にポーカーも教えているんだ」
ギャンブルとは無縁に思える大谷はなぜ、ポーカーに参加していたのか。それは、チームメートとのコミュニケーションの側面が大きかったようだ。大谷はエンゼルス時代、水原容疑者から勧められて選手の間で流行っていたゲームを始めていたこともある。
「大谷はエンゼルス入団当初、『チームに溶け込むため』と得意ではないゴルフにも行っていたそうです。仲間との交流の一環としてポーカーに参加したのではないか」(前出のジャーナリスト)