2013年の岸田首相の政党支部の政治資金収支報告書には「祝う会」からの寄附が
岸田事務所に聞くと、こう文書回答した。
「外務大臣就任を祝う会は、平成25年に地元経済界有志の主催で行われました。したがって、祝う会の主催者が岸田文雄後援会であるとの貴誌のご指摘は事実に反します。なお、同会の詳細を弊事務所は把握しておりません。故B(回答では実名)元秘書はすでに他界しており、同人に確認することもできませんので、貴誌ご指摘の第三者との会話の有無を確認することもできません」
内閣府特命担当大臣就任を祝う会については、「平成19年に地元の政財界の皆様に発起人となって開催していただきました。弊事務所は、同会の詳細を把握しておりませんので、ご質問に回答できる立場にありません」と答えた。
“脱法パーティー”と指摘されるような資金集めを常習的に繰り返していることへの見解を問うた質問には、回答をしなかった。
自身の政治とカネをめぐる重大疑惑に正対しようとしない総理大臣に「再発防止」など無理な話で、それを指揮できるはずがない。
(了。前編を読む)
※週刊ポスト2024年5月31日号