『パーセント』の南野彩子プロデューサーは伊藤さんについて、「未来は様々なモヤモヤを抱えてもがき続ける人物なのですが、そんな未来の気持ちを全身全霊で表現してくれました」などと称賛しています。
一方、伊藤さん本人は『パーセント』の出演に際して、「少しの感情も逃さずに向き合った作品」などとコメントしていましたが、彼女はこれまでも同じように「全力で役に向き合うこと」をたびたび宣言してきました。全力で役に向き合い続けた結果、業界内では「作品ごとに違う顔を見せる女優」という評判が徐々に広がっているのです。
今春の2作でも、表情や目線、発声や仕草が異なるなどの繊細な感情表現によって、外見も内面もまったくの別人に見えますし、同じ女優が演じていることに気づいていない視聴者も多いのではないでしょうか。
また、伊藤さんが地上波連ドラ初主演を飾った『お耳に合いましたら。』(テレビ東京系)の寺原洋平プロデューサーは、「伊藤万理華さん演じる美園がとても個性的でチャーミングなキャラクターに仕上がりました」などとコメントしていました。
朝ドラや大河ドラマ出演へ一直線
実際、伊藤さんは見る人々に、元アイドルらしい天性の愛きょうと、相反するような陰のある佇まい、さらに、内に秘めた情熱、隠しきれない不安などの多面性を感じさせる演技が持ち味。だからこそ「こうなりたい」「あれがしたい」などの自然な衝動を伝えられることに長けています。