被害者の自宅

殺害された谷名さんの自宅

「目がイッちゃって…」覚醒剤の常習者でもあった容疑者

 殺人容疑の共犯者として逮捕された元「十枝内運輸」の社員、原子容疑者は周囲では覚醒剤の常習者として有名だったという。実際に殺人容疑で逮捕される前には、谷名さんの殺害とは全く関係のない覚醒剤取締法違反で逮捕、起訴されていた。

「彼は目つきがおかしいんです。イッちゃっているというかとろーんとした感じで……。5〜6年は十枝内運輸で働いていたと思いますが、社長の十枝内とグルになってカネ貸しのようなことをしていました。

 ヤクザのような取り立てをしていて、金利も非常に高く、一度借りてしまったら返せども返せども、返済は終わりません。お金を貸していた人には『お前の娘や娘の旦那、お前の家族の車全部取りに行くから』といったLINEを送っていたことも知っています」(原子容疑者を知る人物)

 谷名さんを自宅から連れ去った罪に問われている町屋被告は、十枝内容疑者の飲み仲間のような存在で、七戸町にあるスナックの常連だった。

「背中に刺青が入っていた町屋はとてもケンカっぱやくて。どんな場所でも誰かと揉めて手を出してしまうんです。中学校のときは弱々しかったんですが、卒業してチンピラになった感じですね。2〜3年前には、飲食店内で壮絶な兄弟喧嘩をして、額を割る大けがをして、周囲に迷惑をかけていました」

 こう話すのは何度も町屋被告と飲んでいた人物だ。

「谷名さんが殺害された後も、行きつけの飲食店に町屋から2回くらい連絡が来たそうです。『飲みに行ってもいいかー?』って。こんな性格なので、周囲でも煙たがられていて店には、どうしても町屋とソリが合わない人物がいたから飲食店は満席だと断っていた。

 ひとつ気になるのは、町屋は飲んでいるとよく『人を殺すなら中国人に頼めば5〜6万円で跡形もなく殺して去っていくから大丈夫だ』なんて話をしていたんです。結局自分で殺人事件に関わって、あの台詞はなんだったのかなと思いますが……」

 原子容疑者や町屋被告はなぜ、谷名さん殺害に手を貸したのか。真相の解明が待たれる。

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