ライフ

52年ぶりに中学時代の同級生と再会したオバ記者が噛み締めた“人生いろいろ”「この年で家賃に追われている」「定年まで公務員」「7人家族のご飯作り」

(写真/GettyImages)

同窓会は、人生について考えさせられる機会でもある(写真/GettyImages)

 旧友との久しぶりの再会は、あの頃に戻れる瞬間でもあり、さまざまな気づきを得られる時間でもある。中学時代の友人2人に52年ぶりに会った『女性セブン』の名物ライター“オバ記者”こと野原広子が、それぞれの人生について綴る。

 * * *
 いきなりだけど、自分の呼び名(というか、人からの呼ばれ方)、いくつあります?

「○○さん」の○○は名前だったり姓だったり。「さん」が「ちゃん」になることもあるし、子供やペットがいると「○○ちゃんのママ」になったりもする。

 私の場合、最近は「オバ記者」と呼ばれることが多いけど、詰めて「オバ」と言う人もいるし、「オバちゃん」もあり。でも「野原さん」という人がほとんど。茨城の友達からは旧姓の「ヤマザキ」か「広子ちゃん」と呼ばれる。

 まぁ、呼び名なんて耳になじんでしまえば何だっていいけど、「山子」と呼ばれたときはギョッとした。中学校の3年間所属していたバレーボール部の中だけの呼び名だもの。……てことは52年ぶり? いやもう、ここまで時間が経つと、何のことか一瞬わからなかったものね。

 きっかけは、生まれ故郷・茨城県桜川市が主催してくれた講演会。私が講師として招かれたとあって、小学6年生のときのクラス会の幹事をしている水道屋のグンちゃんがみんなに声をかけてくれて、大勢の同級生が来てくれた。その中のひとり、ケイコちゃんが「山子、久しぶり〜」って。

 わが故郷は筑波山麓に三日月のように囲まれた城下町で、雨上がりに丘の上から見ると、スイスかオーストリアのザルツブルクかと思うほど美しい町なの。ところが、東京から桜川市の「大和駅」に行こうとすると、つくばエクスプレスのつくば駅から地域バスを2つ乗り継ぐか、JR水戸線の岩瀬駅からこれまた地域バスに30分ほど身をゆだねるしかない。だから、講演会の日、つくば駅に車をつけて待っていてくれたケイコちゃんがどれほどありがたかったかわからない。

 そのケイコちゃんと私が「ぜひ会いたい」と意見が一致したのが、バレー部のキャプテンだったサトちゃんだ。で、その3人のお茶会が先日、実現したわけ。

 52年ぶりの親交を温める前に近況を伝えておこうと、私のエッセイやネット記事を3人のグループLINEに送ったら、そりゃあ大好評よ(笑い)。2人とも講演会で会うまで、私がこの年までライターをしていることを知らなかったんだよね。

関連キーワード

関連記事

トピックス

田中圭
《田中圭が永野芽郁を招き入れた“別宅”》奥さんや子どもに迷惑かけられない…深酒後は元タレント妻に配慮して自宅回避の“家庭事情”
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告(中央)
《父・修被告よりわずかに軽い判決》母・浩子被告が浮かべていた“アルカイックスマイル”…札幌地裁は「執行猶予が妥当」【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
ラッパーとして活動する時期も(YouTubeより。現在は削除済み)
《川崎ストーカー死体遺棄事件》警察の対応に高まる批判 Googleマップに「臨港クズ警察署」、署の前で抗議の声があがり、機動隊が待機する事態に
NEWSポストセブン
ニセコアンヌプリは世界的なスキー場のある山としても知られている(時事通信フォト)
《じわじわ広がる中国バブル崩壊》建設費用踏み倒し、訪日観光客大量キャンセルに「泣くしかない」人たち「日本の話なんかどうでもいいと言われて唖然とした」
NEWSポストセブン
北海道札幌市にある建設会社「花井組」SNSでは社長が従業員に暴力を振るう動画が拡散されている(HPより、現在は削除済み)
《暴力動画拡散の花井組》 上半身裸で入れ墨を見せつけ、アウトロー漫画のLINEスタンプ…元従業員が明かした「ヤクザに強烈な憧れがある」 加害社長の素顔
NEWSポストセブン
筑波大学の入学式に出席された悠仁さま(撮影/JMPA)
悠仁さま入学から1か月、筑波大学で起こった変化 「棟に入るには学生証の提示」、出入りする関係業者にも「名札の装着、華美な服装は避けるよう指示」との証言
週刊ポスト
藤井聡太名人(時事通信フォト)
藤井聡太七冠が名人戦第2局で「AI評価値99%」から詰み筋ではない“守りの一手”を指した理由とは
NEWSポストセブン
趣里と父親である水谷豊
《趣里が結婚発表へ》父の水谷豊は“一切干渉しない”スタンス、愛情溢れる娘と設立した「新会社」の存在
NEWSポストセブン
米利休氏のTikTok「保証年収15万円」
東大卒でも〈年収15万円〉…廃業寸前ギリギリ米農家のリアルとは《寄せられた「月収ではなくて?」「もっとマシなウソをつけ」の声に反論》
NEWSポストセブン
SNS上で「ドバイ案件」が大騒動になっている(時事通信フォト)
《ドバイ“ヤギ案件”騒動の背景》美女や関係者が証言する「砂漠のテントで女性10人と性的パーティー」「5万米ドルで歯を抜かれたり、殴られたり」
NEWSポストセブン
“赤西軍団”と呼ばれる同年代グループ(2024年10月撮影)
《赤西仁と広瀬アリスの交際》2人を結びつけた“軍団”の結束「飲み友の山田孝之、松本潤が共通の知人」出会って3か月でペアリングの意気投合ぶり
NEWSポストセブン
田村容疑者のSNSのカバー画像
《目玉が入ったビンへの言葉がカギに》田村瑠奈の母・浩子被告、眼球見せられ「すごいね。」に有罪判決、裁判長が諭した“母親としての在り方”【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン