社会人として奮闘される愛子さまにエールを送られた(5月、岡山県岡山市。写真/JMPA)

社会人として奮闘される愛子さまにエールを送られた(5月、岡山県岡山市。写真/JMPA)

皇室の禁忌は毅然と否定

 渦中の美智子さまのお姿は、5月28日午前10時すぎ、上皇さまとともに東武浅草駅にあった。上皇ご夫妻は手をつなぎ、歩幅を合わせてゆっくりと進まれた。ご体調は万全とはいえない様子ながらも、集まった人に向け、時折笑顔を見せられる場面も。

「31日まで日光を私的に訪問されるそうです。日光は上皇さまが疎開されたゆかりの地で、田母沢御用邸や、植物園、奥日光などを訪問される予定だといいます。上皇ご夫妻はかねて、国民と直接かかわることで活力を得てこられました。今回のご訪問でも、駅に集まった人や訪問先での歓迎に勇気づけられたでしょう」(前出・皇室記者)

 美智子さまは上皇后となられてからも、折に触れて国民の目を気にかけられているという。

「紙媒体を中心に、国民の生の声を把握するよう努められているそうです。美智子さまは、昭和から平成の御代がわりの際にバッシングで苦しまれたご経験がありますから、雅子さまの“令和流”を尊重したいというご意向だといいます。それゆえに、例えば、美智子さまが雅子さまをないがしろにされているというような根拠のない報道や誤解を招くような表現を、ひときわ厳しく確認されているそうです」(別の宮内庁関係者)

 もっとも、今回の「口出し報道」は、美智子さまご本人のあり方にとどまらず、皇室全体の問題にもなりかねない。禁忌であるだけに、毅然と否定されたのだろう。

「美智子さまにとって『介入報道』は寝耳に水だったに違いありません。美智子さまも、雅子さまと同じように、愛子さまの将来に大きくかかわる議論が迅速に進み、早急に結論が出ることをお望みのはずです。ご自身に関する報道が、結果として議論に水を差すような形となってしまったことに対して、非常に残念に、不本意に思われているのではないでしょうか」(前出・皇室記者)

 天皇家の長女の将来は、いまだ不透明である。

※女性セブン2024年6月13日号

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