インテリジェンスにおいては一切口外してはならない
第1次安倍内閣で事務方トップの官房副長官を務めた的場順三氏(元大蔵官僚)は、機密費の内容が表に出ることをこう批判した。
「日本政府はマスコミに批判されると、出してはならない情報まで出してしまうことがある。インテリジェンス(諜報活動)においては、一切口外してはならない、情報を守らねばならないことが基本なのだが、日本においてはその意識が欠如している。国家にあってはそんなことはあってはならない。国際社会においても、インテリジェンス関連の内容は社会に秘したままでよいことになっています。ですから、機密費について私は、何も申しません」
官房機密費は国のインテリジェンスに使われるというのが大前提だが、歴代内閣が「使途の機密」を楯に好き放題使ってきたことが問題なのだ。
※週刊ポスト2024年6月7・14日号