「くるよ姉さんは面倒見が良くて、男前な人でした」。──そう語るのは5月27日に膵癌のため76才で死去した女性漫才コンビ「今いくよ・くるよ」の今くるよさんの弟弟子で、B&Bの島田洋七さんだ。
今くるよさんは1970年、夫婦漫才コンビ「島田洋之介・今喜多代」に相方・いくよさん(享年67)とともに弟子入り。同門にはB&Bの他、吉本新喜劇で活躍する島田一の介さん、2011年に芸能界を引退した島田紳助さんらがいた。1980年代に「今いくよ・くるよ」「B&B」「紳助・竜介」の3組が牽引した漫才ブームは日本中を笑いの渦に巻き込んだ。洋七さんが明かす、今くるよさんの素顔とは──。
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姉さん達は2人とも面倒見が良かったのが印象深いですね。食事に行けば必ずご馳走してくれたし、普段から『飯でも食べえ』と小遣いをくれたんです。最初は1000円や3000円ほどでしたけど、漫才ブームで売れると毎回1万円を手渡されましたよ。
一度、姉さん達とB&B、紳助で食事に行ったことがあったんです。当時は3組合わせてレギュラー番組が月に40本近くあって、俺達も売れていた。でも姉さん達が『あれ食べ、これ食べ』、『芸能界は体が資本やから気つけ』と気遣って、ご馳走してくれました。
俺が東京で活動していた頃、大阪での仕事の際に、くるよ姉さんと夕飯を一緒に食べることになったんです。でも、俺が早い時間に大阪に到着したから、くるよ姉さんのマンションに初めてお邪魔して、夕飯をご馳走になりました。