自身のYouTube「金ちゃんのワッショイTV」ののぼりが目を引く

自身のYouTube「西成金ちゃんのワッショイTV」ののぼりが目を引く

西成から失われつつある「人情」

「西成には人情がある」。その言葉を頼りに、大前さんの店にはさまざまな事情を抱えた人が、無料うどんを食べにくる。しかし、こうした人情も少しずつ、着実に失われつつある。西成には外国マネーが流れ込み、地価が高騰。店を手放すオーナーも増えてきて、数年前から外国人が経営するカラオケ居酒屋の開店が相次ぎ、今や300店舗近くにものぼるという。

「古いお店やとツケで飲む文化が西成にはまだあって、知り合いの店では受給日になると生活保護の現金袋をそのまま店に渡してる人もおる。ただ、なかには支払わずに逃げる奴もおって、飛んだ連中の10人中6、7人はまた西成に戻ってくる。飛んで帰って来ない奴は、一般社会でも馴染める人間。戻ってくる奴は、西成でしか生活できへん人たち。

 このまま飲み屋街が増えて発展していくと、社会から腫れ物扱いされた人たちが行き場を失うやろうし、昭和風情ある飲み屋も少なくなるやろうね。なればなったで、西成らしさを失う寂しさもある」

 発展はすなわち、将来的に西成が果たしていた“福祉”の役割がなくなることを意味する。その大きな役割を終える日は、着実に近づいているのかもしれない。

◆取材/文/撮影:加藤慶

関連記事

トピックス

幕内優勝力士に贈られる福島県知事賞で米1トンが
「令和のコメ不足」の最中でも“優勝したら米1トン”! 大相撲優勝力士に贈られる副賞のコメが消費される驚異のスピード
NEWSポストセブン
愛子さま
愛子さま、日赤への“出社”にこだわる背景に“悠仁さまへの配慮” 「将来の天皇」をめぐって不必要に比較されることを避けたい意向か
女性セブン
「学園祭の女王」の異名を取った田中美奈子(写真/ロケットパンチ)
田中美奈子が語る“学園祭の女王”時代 東大生の印象について「コミュニケーションスキルが高く、キラキラ輝いていた」
週刊ポスト
羽生結弦(時事通信フォト)の元妻・末延麻裕子さん(Facebookより)
【“なかった”ことに】羽生結弦の元妻「消された出会いのきっかけ」に込めた覚悟
NEWSポストセブン
目覚ましテレビの人気コーナー「きょうのわんこ」(HPより)
『めざましテレビ』名物コーナー「きょうのわんこ」出演犬が“撮影後に謎の急死”のSNS投稿が拡散 疑問の声や誹謗中傷が飛び交う事態に
女性セブン
シャトレーゼのケーキを提供している疑惑のカフェ(シャトレーゼHPより)
【無許可でケーキを提供か】疑惑の京都人気観光地のカフェ、中国人系オーナーが運営か シャトレーゼ側は「弊社のブランドを著しく傷つける」とコメント 内偵調査経て「弊社の製品で間違いない」
NEWSポストセブン
神田正輝の卒業までに中丸の復帰は間に合うのか(右・Instagramより)
《神田正輝『旅サラダ』残り2週間》謹慎中のKAT-TUN中丸雄一、番組復帰の予定なしで「卒業回出演ピンチ」レギュラー降板の危機も
NEWSポストセブン
小泉進次郎氏・滝川クリステル夫妻の出産祝いが永田町で話題
小泉進次郎夫妻のベテラン議員への“出産祝い”が永田町で話題 中身は「長男が着ていたとみられるベビー服や使用感のあるよだれかけ」、フランス流のエコな発想か
女性セブン
稽古は2部制。午前中は器具を使って敏捷性などを鍛える瞬発系トレーニングを行なう。将来的には専任コーチをつけたいという
元関脇・嘉風の中村親方、角界の慣習にとらわれない部屋運営と指導法 笑い声が飛び交う稽古は週休2日制「親方の威厳で縛らず、信頼で縛りたい」
週刊ポスト
柏木由紀と交際中のすがちゃん最高No. 1
《柏木由紀の熱愛相手》「小学生から父親のナンパアシスト」すがちゃん最高No.1“チャラ男の壮絶すぎる半生”
NEWSポストセブン
今年8月で分裂抗争10年目を迎える。写真は六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
「宅配業者を装って射殺」六代目山口組弘道会が池田組に銃口を向けた背景 「ラーメン組長」射殺事件の復讐か
NEWSポストセブン
小泉進次郎元環境相と妻の滝川クリステルさん(時事通信フォト)
滝川クリステルの旧習にとらわれない姿勢 選挙区の横須賀では「一度も顔を見せないのはどうか」の声、小泉進次郎氏は「それぞれの人間性を大事にしていきたい」
女性セブン