国内

右翼団体元会長が明かしたヒットマンからの襲撃 銃口を向けられ若い衆が凍り付くなか元会長がとった行動は?

発砲事件現場に残されたタクシー(右手前)。2024年5月30日午前、埼玉県川口市(時事通信フォト)

埼玉県川口市で起きた発砲事件現場に残されたタクシー(右手前)。2024年5月30日午前(時事通信フォト)

 警察や軍関係、暴力団組織などの内部事情に詳しい人物、通称・ブラックテリア氏が、関係者の証言から得た驚くべき真実を明かすシリーズ。今回は、最近相次ぐ発砲事件で使用された拳銃を向けられるという体験について。

 * * *
 今年に入り、発砲事件が相次いでいる。4月1日、大阪市東淀川区で銃で撃たれたとみられる男性が、両足を骨折し足から血を流しているのが見つかった。5月29日には埼玉県川口市でタクシー運転手が、乗っていた男に拳銃のようなもので腹を撃たれ、全治1か月の大けがをした。犯人は逃走したが、近くに住む68歳の職業不詳の男が公開手配された。 

「昔は銃撃があったと聞けばすぐにどこの組がやったのかと思ったが、今はヤクザでなくても拳銃が手に入るから物騒だ」と、関西を拠点に活動する暴力団の古参幹部は話す。「ヤクザでは、拳銃を撃つのも撃たれるのも運や巡り合わせが関係する」と彼はいうが、拳銃を向けられたその時、ヤクザたちはどう反応するのだろうか。

「拳銃を向けられたら誰だって怖い」という古参幹部は、銃撃の経験がある。「抗争相手の事務所のシャッターだがね。シャッターや窓でも射撃の練習をしないと当たらないものだから、人に当てるのは簡単じゃない。至近距離でないとまず、当たらないね。Vシネのヤクザ映画みたいにバンバン撃てば、バシバシ当たるなんていうのは嘘だ。俺が渡されたのは密輸されたトカレフだったと思う。事務所に撃ち込みに行っただけで、人に向けて撃ったことはない。撃たれたこともない。ラッキーなことだよ」という古参幹部と違い、暴力団を引退し右翼団体を長らく率いていたという元会長は、銃口を真っすぐに向けられたことがあるという。

「本物の拳銃を向けられ、子分たちはみんなびびっていた」と元会長は大きくため息をついた。右翼団体といっても暴力団組織との関わりが強かったため、周囲からは暴力団と同じとみなされていた。「出身母体の組が抗争事件に巻き込まれた時は、うちの事務所にもヒットマンが乗り込んできた。子分たちは誰も守ってくれなかったがね」と会長はいう。

関連キーワード

関連記事

トピックス

還暦を過ぎ、腰に不安を抱える豊川悦司
豊川悦司、持病の腰痛が悪化 撮影現場では“トヨエツ待ち”も発生 共演の綾野剛が60分マッサージしたことも、華麗な手さばきに山田孝之もほれぼれ
女性セブン
「DA PUMP」脱退から18年。SHINOBUさんの現在をインタビュー
《離島で民宿経営12年の試行錯誤》44歳となった元「DA PUMP」のSHINOBUが明かした沖縄に戻った理由「念願の4000万円クルーザー」でリピーター客に“おもてなし”の現在
NEWSポストセブン
葉月里緒奈の現在とは…
《インスタでぶっちゃけ》変わらない葉月里緒奈(49)「映画はハズレだった」「老眼鏡デビュー」真田広之と破局から“3度目結婚相手”までの現在
NEWSポストセブン
日本人俳優として初の快挙となるエミー賞を受賞した真田広之(時事通信フォト)
《子役時代は“ひろくん”》真田広之、エミー賞受賞の20年以上前からもっていた“製作者目線” 現場では十手の長さにこだわり殺陣シーンでは自らアイディアも
NEWSポストセブン
主人公を演じる橋本環奈
舞台『千と千尋の神隠し』中国公演計画が進行中 実現への後押しとなる“橋本環奈の人気の高さ” 課題は過密スケジュール
女性セブン
10月には2人とも33才を迎える
【日本製鉄のUSスチール買収】キーマンとなる小室圭さん 法律事務所で“外資による米企業買収の審査にあたる委員会”の対策を担当 皇室パイプは利用されるのか
女性セブン
殺人と覚醒剤取締法違反の罪に問われた須藤早貴被告
「収入が少ない…」元妻・須藤早貴被告がデリヘル勤務を経て“紀州のドン・ファン”とめぐり会うまで【裁判員裁判】
NEWSポストセブン
自身の鍛えている筋imoさ動画を発信いを
【有名大会で優勝も】美人筋トレYouTuberの正体は「フジテレビ局員」、黒光りビキニ姿に「彼女のもう一つの顔か」と局員絶句
NEWSポストセブン
シンガーソングライターとして活動する三浦祐太朗(本人のインスタグラムより)
【母のファンに迷惑ではないか】百恵さん長男の「“元”山口百恵」発言ににじみ出る「葛藤」とリスペクト
NEWSポストセブン
中山秀征にいじられた柏木由紀(時事通信フォト)
《すがちゃん最高No.1と熱愛》柏木由紀、事務所の大先輩中山秀征の強烈イジリ「ラブ&ゲッチュ」に体くねらせて大照れ
NEWSポストセブン
交際中の綾瀬はるかとジェシーがラスベガス旅行
【全文公開】綾瀬はるか&ジェシーがラスベガスに4泊6日旅行 「おばあちゃんの家に連れて行く」ジェシーの“理想のデートプラン”を実現
女性セブン
羽生結弦(時事通信フォト)の元妻・末延麻裕子さん(Facebookより)
【“なかった”ことに】羽生結弦の元妻「消された出会いのきっかけ」に込めた覚悟
NEWSポストセブン