「プライベートのことなので」
Aさんの勢いは止まらなかった。同年5月、自民党の元国会議員で、政界の大物として知られる実業家の糸山英太郎氏と養子縁組をし、姓を「糸山」に変更。あろうことか自民党に入党したのだ。
「資産数千億円ともいわれている糸山さんは『たとえ遺産目当てでも構わない』というほどAさんに惚れ込んでいて、実際に、莫大な財産を相続することも充分にありえる状況だったようです」(自民党関係者)
野党第一党の大物議員の子息が敵対与党に入党することは、異例中の異例といえる。この大騒動に立民関係者は絶句した。ところが、前出の蓮舫氏の知人が語るには、内情は少々異なるようだ。
「親子関係はいまに至るまでこじれていませんよ。少なくとも、蓮舫さんはAさんの発言について複雑な胸中を理解していました。蓮舫さんと糸山さんは昵懇の間柄で、蓮舫さんは彼が総長を務める大学の学位記授与式に来賓として招かれたり、彼とともに特別講義をしたりしていました。養子縁組の件も、2人の関係を鑑みれば把握していなかったとは考えづらく、むしろ彼女もかかわってのことかもしれません」
その言葉の通り、蓮舫氏は、Aさんと“絶縁”が囁かれた後も、自身のSNSで彼の存在をたびたびにおわせていた。実際、2022年4月に蓮舫氏が新築した東京・世田谷区にある3階建ての2億円豪邸にはAさんも共に生活しているようだ。
「実は、Aさんは糸山さんとの養子縁組を解消したんです。蓮舫さんが“復縁”を強く望み、いまは名実ともに彼女のもとに戻ってきたそうです。背景には、糸山さんのプライベートの変化に伴い、遺産相続の想定が変わった影響もあるとみる向きもあります。一般的に、これほど頻繁に戸籍の変更を繰り返すことは稀であり、一連の絶縁と復縁の大騒動はすべて打算だったのではないかと周囲は困惑しきりです」(前出・蓮舫氏の知人)
6月上旬、2億円豪邸から出てきた蓮舫氏に、糸山氏とAさんの養子縁組解消について尋ねたが、
「お疲れ様でーす」
と、記者に白い歯をこぼすのみ。一方のAさんにも話を聞いたが、「プライベートのことなので」とこちらも言葉少なだった。
蓮舫氏の事務所に改めて事実確認を求めると「長男本人のさまざまな考えもありますのでお答えは差し控えさせていただきます」。また、同事務所によればAさんが「コロナを機に芸能界を引退」していたという新たな事実も判明した。糸山氏からの回答はなかった。
都知事選の投開票日は七夕。再び集結した蓮舫親子の願いは叶うだろうか。
※女性セブン2024年6月20日号