(左から)出演者のハリセンボン・近藤春菜、川口春奈、小泉孝太郎、ブラックマヨネーズ・小杉竜一(TBS公式YouTubeより)

(左から)出演者のハリセンボン・近藤春菜、川口春奈、小泉孝太郎、ブラックマヨネーズ・小杉竜一(TBS公式YouTubeより)

特番エースやレギュラーの可能性

人気タレントを助演として絡めて、犬や猫のかわいさを際立たせることもできますし、実際これまで『モニタリング』レギュラーの川口春奈さん、人気絶頂のアイドル・Snow Manの佐久間大介さん、引く手あまたの人気子役・永尾柚乃ちゃんなどが犬や猫と共演して華を添えました。

 今回放送される月曜19~20時台は、音楽番組の『CDTV ライブ!ライブ!』が放送されている時間帯ですが、今春に2時間拡大したばかり。そもそも同番組の売りである質の高いライブを毎週2時間生放送し続けることは難しい上に、今春から『with MUSIC』(日本テレビ系)、『ミュージックジェネレーション』(フジテレビ系)という新番組のレギュラー放送が他局ではじまりました。

 音楽番組の競争が過熱する中、TBSとしては「『CDTV ライブ!ライブ!』は月に1~2回休んで質を落としたくない」というのが本音ではないでしょうか。実際、4月と5月は1回放送を休んでいましたし、それ以前は隔週レベルの放送でした。つまり、月曜夜は計算できる特番がほしい時間帯であり、その意味で『アニマリング』はエース級の存在になれる可能性を感じさせられます。

 また、『アニマリング』はゴールデンタイムのレギュラー番組としての期待感も十分。前述したように、TBSにはゴールデンタイムにおける動物バラエティの歴史と実績があるだけに、人気番組としてレギュラー化できれば最高でしょう。

 なかでも月曜に限らず、報道番組からバラエティに切り替わる19時台は「現在テレビ業界で最も編成が難しい」と言われる時間帯。各局が番組編成に頭を悩ませ、視聴率獲得に苦労する状況が続いています。TBS19・20時台の番組を見ても不安を抱える曜日がいくつかあるだけに、『アニマリング』が好結果を続けたら、そこにハマっても驚きはありません。

 もちろん出演者の調整など多少の見直しは必要でしょうが、もしそうなったら、保守的な企画が続く『嗚呼!!みんなのどうぶつ園』と『坂上どうぶつ王国』を上回って動物バラエティの一番人気に登り詰める可能性もありそうです。

【プロフィール】
木村隆志(きむら・たかし)/コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月30本前後のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』『どーも、NHK』などの批評番組に出演し、番組への情報提供も行っている。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』など。

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