もしかしたら、日本がこのランキングで長年にわたって低空飛行を続けている最大の理由は、おじさんたちが中途半端な既得権益やプライドを守るために、あらゆる場面で難癖を付けているからかも。会社の会議から、家庭での妻や娘への接し方まで、ジェンダーギャップの解消を妨害するチャンスはたくさんあります。ひとりひとりには悪気はなく、むしろ「よかれ」と思ってやっているところが、また厄介です。
おじさんにとって、ジェンダーの問題をどう考えてどう語るかは、けっして簡単ではありません。ちょっと油断していると、自分を正当化して負け惜しみを言いたいという甘い誘惑の魔の手が伸びてきます。
もちろん、どんな考えを持とうが自由ですが、わかりやすい形で甘い誘惑に負けて、絵に描いたような「おじさんっぽい言動」に精を出すのは、できれば避けたいところ。今回の118位という結果に対しても、指摘されていることに耳を傾け、とりあえず自分に何ができるかを考えましょう。「男としてのプライド」というのは、現実を認めたくないが故の悪あがきではなく、そういう形で発揮したほうがカッコいいのではないでしょうか。