内田梨瑚容疑者はドジャースや大谷翔平選手を応援していたのか(写真は内田容疑者のTikTokより)
その後、内田容疑者らは車に村山さんを閉じ込め連れ回し、彼女の自宅から約60km離れた旭川市内の山中で殺害するに至ったのだ。内田容疑者は、旭川の繁華街では不良グループとつるむワルとして知られた存在だったという。
「後輩の前で常に自分を強く見せようとする“イキリ女”で有名だった。つまらないことで“落とし前をつけろ”などとすぐに騒ぎ出すので、敬遠している人たちも多かった。どうやら村山さんは当初、クレームをつけてきた梨瑚に反抗的な態度を取ったようで、梨瑚は『口のきき方が悪い。舐められたらダメだ』と息巻いていた。
巻き込まれた子たちもバカなことをしましたよね。殺人で一緒に逮捕されたA子は梨瑚の“舎弟”と呼ばれ、梨瑚と一緒にたびたびトラブルを起こしていました」(内田容疑者の知人)
大きな顔と体がコンプレックス
監禁している最中も感情が抑えられなくなったのだろう。その証拠こそが、冒頭で触れた「動画」だ。捜査関係者が明かす。
「内田容疑者らは車内で暴力をふるっただけでなく、死の直前、村山さんをむりやり全裸にさせた上でその姿を動画に収めていた。男性のB容疑者ではなく、内田、A子の女性容疑者2人が不同意わいせつ容疑で逮捕されているのは、このためです」
さらに、村山さんを一糸まとわぬ姿で転落させた後、内田容疑者は稚拙な偽装工作も行っている。
「村山さんの衣服も谷底に投げ込んだだけでなく、内田容疑者は自身の友人たちに『(村山さんに)謝らせて、本人は帰っていった』などと、事実と異なるメッセージを送り、自身は村山さんの死とは無関係を装おうとしたのです」(前出・捜査関係者)
事件まで面識がなかった内田容疑者と村山さん。内田容疑者をそこまで激高させた村山さんの投稿とはどういうものだったのか。前出の内田容疑者の知人は「“素顔”をさらされたことに怒ったのではないか」と語る。
「梨瑚は体と顔が大きいのがコンプレックスで、いつも写真うつりを気にしていた。SNSに投稿する写真は全部加工したものです。自身の“盛れていない”写真を、どういうわけか見ず知らずの村山さんが入手し、それをSNSにアップしたことに激怒したんじゃないかと、周囲のみんなは話しています」
中学校時代の同級生によれば、内田容疑者はターゲットにした女子の着替え画像を拡散させるなどの陰湿ないじめを繰り返していたという。
「わざわざ村山さんの裸の動画を撮影したのも、彼女の弱みを握るだけでなく、動画を拡散して意趣返ししようという発想だったのかもしれません」(前出・捜査関係者)