あじさいの名所で知られる高幡不動尊金剛寺(東京・日野)での仮想浴衣デート撮
30才の人間として責任感を持っていたい
芸歴14年、現在29才。30才という節目の年齢に向けて、仕事に対する意識は変わってきたのだろうか。
「僕、年齢に限らず毎年決めていることがあるんです。それは『去年の自分よりレベルアップしなければこの仕事をやめる』ということ。
親からは22才で大学卒業するときに『本業で食べられなくてバイト生活をするならやめろ』と言われていたので、1年目の目標は社会人1年目の平均年収より下回ったらやめようという気持ちでのぞみました。そうやって『SASUKE』もそうですし、去年なら舞台『巌流島』と『新テニスの王子様』、今年なら『イッテQ!』と、ありがたいことに自分にとってきっかけになる作品が毎年更新されているおかげで続けられています。今後も続く限りは続けていこう、一生続いたら幸せ、とシンプルに考えています。
と同時に、いまは生活できていても芸能界は半年後、1年後が全くわからない世界であることも事実で。漠然とした不安はずっと続くと思っています。なので、長く続けることも大事ですけど、ある程度覚悟を持つことも大事だとシビアにも考えています。
多分、芸能界だけだと視野が狭くなってしまう、という危機感があるんですよ。僕は中学からの友達が多くてみんな普通に就職しているので、たくさんいろいろな世界があることを忘れてはいけないというか。ひとりの30才の人間として、責任感を持って生きていきたいですね」
撮影/佐藤航嗣(UM)取材・文/辻本幸路