天皇陛下や皇族方が、国際親善の場で担われる役割はすこぶる大きい。鍵を握るのは、人間性まで伝えることのできる堪能な語学力。来るべき日に向けて、悠仁さまは着々と力を蓄えられている。
ヨーロッパの小国・ルクセンブルクは、人口わずか65万人ほどながら、1人あたりGDPの高さが世界屈指の「裕福な国」だ。同国のギヨーム皇太子が来日し、6月10日、秋篠宮邸で開かれた夕食会に参加した。
「秋篠宮さまは、オックスフォード大学大学院に留学中の1989年に、休暇を利用してルクセンブルクを訪問されたことがあり、ギヨーム皇太子と面識があったそうです。夕食会では、和食を楽しみながら、当時の思い出話に花を咲かせられたといいます」(皇室記者)
その夜、ギヨーム皇太子を出迎えたのは、秋篠宮ご夫妻と佳子さま、そして悠仁さまだった。
「平日だったため、悠仁さまは学校から帰宅後、秋篠宮ご夫妻に誘われて参加を決められました。
これまで悠仁さまは学業優先で、公務や行事での参加は長期休みなどに限定されていました。この春に高校3年生になり『受験生』ですが、皇族のひとりとして、悠仁さまに海外の賓客のいる場を経験させたいというご夫妻のお考えがあったのでしょう。今後も外国からの要人との席に、悠仁さまが同席されることが増えていくと思います」(前出・皇室記者)
約90分の夕食会は和やかな雰囲気で、通訳を一切介さずに行われたという。
「会見などの公式行事と異なり、夕食会はプライベートな場です。通訳が入るとどうしてもよそよそしくなり、人となりも伝わりにくくなってしまう。語学が堪能な職員が近くに控えていることがほとんどですが、助け舟を出すようなことはまずないそうです」(宮内庁関係者)
ご留学経験のある秋篠宮さまと佳子さまに加え、紀子さまも幼少期を海外で暮らされただけに、英語でコミュニケーションを取ることにハードルはなかったのだろう。