ライフ

小柄な年配女性がすごみながら見せたのは刺青かタトゥーか 元暴力団組長「刺青は秘するもので、タトゥーは見せるもの」

足首に犬のタトゥーを入れて見せる愛犬家。2024年英国で開催されたドッグショーでの一コマ(イメージ、AFP=時事)

足首に犬のタトゥーを入れて見せる愛犬家。2024年英国で開催されたドッグショーでの一コマ(イメージ、AFP=時事)

 警察や軍関係、暴力団組織などの内部事情に詳しい人物、通称・ブラックテリア氏が、関係者の証言から得た驚くべき真実を明かすシリーズ。今回は、刺青とタトゥーの違いについて。

 * * *
「あの人が腕に入れているのは本物の刺青なのかどうか、見てほしい」、という相談を受けた。刺青とタトゥー、その筋に詳しい者じゃなくても、最近は一般人でも簡単に区別がつくのではないだろうか。

 聞いてきたのはあるジャーナリストだ。あるNPO法人の団体が公表している会計報告について、自身のブログで懐疑的なコメントをしたところ、代表者からクレームがきたのだという。その代表者に以前会った時、腕に入れている刺青をチラ見せしながらまくしたてられ、”昔、ヤクザだった”とすごまれたので、話し合いの場に一緒に来て刺青が本物かどうか確認してほしいと頼まれたのだ。

 刺青とタトゥーの違いをネットなどで調べると、皮膚に針を刺す深さによって区別しているものもあるが、どれもファッション的な意味が強いものをタトゥーと捉えているようだ。ある暴力団の元組長はその違いを「刺青は秘するもので、タトゥーは見せるもの」と表現した。「ヤクザは滅多なことで人に刺青を見せることはない。大っぴらに見せたのは祭りの時ぐらいだ」という。隠すのが刺青だという昔カタギの考え方を持つヤクザなら、「入れるのは背中、肩、腕の順。普段見えるようなところには入れない」と話す。

 日本にも増えてきたが、外国人に多く見られるのがタトゥーだ。肩や足首などにワンポイントや、全身びっしり色鮮やかに入れるなど、タトゥーに対する考え方や捉え方は人によって様々だが。ファッション性が高いせいかデザインも豊富で、人の目につく場所に入れていることが多い。有名人やアスリートなら彼らを形作る個性の一部となっている場合もある。

 国によってはそれが民族を表す象徴や、成人の印であったりと大事な意味を持つ所もあれば、2週間ほどで消えるヘナなど植物由来の染料を使って身体に模様を描くボディアートとして親しまれている所もある。「もうカタギには戻らない、戻れない」という覚悟を込めたヤクザの刺青とは異なり、タトゥーの持つ意味も国や民族によって千差万別。東南アジアなどではホテルのプールで、手足にびっしりタトゥーをいれたお父さんが、躊躇することなく普通に子供を遊ばせているのを目にするが、日本のプールや温泉では見ない光景だろう。

関連キーワード

関連記事

トピックス

”ネグレクト疑い”で逮捕された若い夫婦の裏になにが──
《2児ママと“首タトゥーの男”が育児放棄疑い》「こんなにタトゥーなんてなかった」キャバ嬢時代の元同僚が明かす北島エリカ容疑者の“意外な人物像”「男の影響なのかな…」
NEWSポストセブン
クマ対策には様々な制約も(時事通信フォト)
《クマ対策に出動しても「撃てない」自衛隊》唯一の可能性は凶暴化&大量出没した際の“超法規的措置”としての防御出動 「警察官がライフルで駆除」も始動へ
週刊ポスト
滋賀県草津市で開催された全国障害者スポーツ大会を訪れた秋篠宮家の次女・佳子さま(共同通信社)
《“透け感ワンピース”は6万9300円》佳子さま着用のミントグリーンの1着に注目集まる 識者は「皇室にコーディネーターのような存在がいるかどうかは分かりません」と解説
NEWSポストセブン
天皇皇后両陛下主催の「茶会」に愛子さまと佳子さまも出席された(2025年11月4日、時事通信フォト)
《同系色で再び“仲良し”コーデ》愛子さまはピンクで優しい印象に 佳子さまはコーラルオレンジで華やかさを演出 
NEWSポストセブン
「高市外交」の舞台裏での仕掛けを紐解く(時事通信フォト)
《台湾代表との会談写真をSNSにアップ》高市早苗首相が仕掛けた中国・習近平主席のメンツを潰す“奇襲攻撃”の裏側 「台湾有事を看過するつもりはない」の姿勢を示す
週刊ポスト
クマ捕獲用の箱わなを扱う自衛隊員の様子(陸上自衛隊秋田駐屯地提供)
クマ対策で出動も「発砲できない」自衛隊 法的制約のほか「訓練していない」「装備がない」という実情 遭遇したら「クマ撃退スプレーか伏せてかわすくらい」
週刊ポスト
真美子さんのバッグに付けられていたマスコットが話題に(左・中央/時事通信フォト、右・Instagramより)
《大谷翔平の隣で真美子さんが“推し活”か》バッグにぶら下がっていたのは「BTS・Vの大きなぬいぐるみ」か…夫は「3か月前にツーショット」
NEWSポストセブン
文京区湯島のマッサージ店で12歳タイ少女を働かせた疑いで経営者が逮捕された(左・HPより)
《本物の“カサイ”学ばせます》12歳タイ少女を働かせた疑いで経営者が逮捕、湯島・違法マッサージ店の“実態”「(客は)40、50代くらいが多かった」「床にマットレス直置き」
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(共同通信/Instagramより)
《いきなりテキーラ》サンタコスにバニーガール…イケイケ“港区女子”Nikiが直近で明かしていた恋愛観「成果が伴っている人がいい」【ドジャース・山本由伸と交際継続か】
NEWSポストセブン
Mrs. GREEN APPLEのギター・若井滉斗とNiziUのNINAが熱愛関係であることが報じられた(Xより/時事通信フォト)
《ミセス事務所がグラドルとの二股を否定》NiziU・NINAがミセス・若井の高級マンションへ“足取り軽く”消えた夜の一部始終、各社取材班が集結した裏に「関係者らのNINAへの心配」
NEWSポストセブン
山本由伸(右)の隣を歩く"新恋人”のNiki(TikTokより)
《チラ映り》ドジャース・山本由伸は“大親友”の元カレ…Niki「実直な男性に惹かれるように」直近で起きていた恋愛観の変化【交際継続か】
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 内部証言で判明した高市vs習近平「台湾有事」攻防ほか
「週刊ポスト」本日発売! 内部証言で判明した高市vs習近平「台湾有事」攻防ほか
NEWSポストセブン