瑠奈被告が飲んでいたとされる“目玉テキーラ”(客提供)
「6月30日に何回か電話しましたが、出ませんでした。7月1日14時頃に電話が繋がり、『この番号をどうやって知ったのか』と聞かれました。電話番号は娘から聞いていましたが、親が電話をしたとわかると、(娘が)半人前扱いされたと感じ、プライドを傷つけてしまうかもしれないと考えて、あくまで“関係者”にしようと、『(瑠奈被告の)関係者です。最初の出会いに大変ショックを受けているので、傷つけるなら会ってほしくはありません』と伝えました。
(相手に)『どうされますか?』と聞いたら、『会いに行きます』と答えました。『約束を守ってくださいよ。会ってほしくないと思っていることを理解してください』と伝えたら、『わかりました』と神妙な声で言っていました。相手に釘を刺したことを妻にLINEで告げて、『あとはあいつ次第だ』と思っていました。しかし不安が払拭できず、もう一度連絡しようと自宅近くの公衆電話からまた電話しましたが、繋がりませんでした」
ボディラインを強調
娘の瑠奈被告にも「会うのはやめたほうがいいんじゃないか」と伝えたが、本人は「大丈夫」と言い張った。娘の意思を尊重し、無理やり止めるようなことはしなかったという。
そして7月1日20時~21時頃、瑠奈被告は被害男性に再び会うために家を出た。送迎のため自動車で待機していた修被告の前に現れた瑠奈被告は、ボディラインを強調するような服装に身を包み、スーツケースという大荷物だったという。
「玄関から出てきて後部座席に座った娘は、ボディライン、特に胸の谷間が強調された黒いSMの女王様風の服装の上に1枚羽織った格好でした。荷物は大きめの黒いスーツケース1台に、財布やスマホが入るボディバッグを持っていました。私はそのケースにSM道具が入っているのだと思っていました」(同前)
女王様コスプレをした瑠奈被告は「大丈夫。3時間くらいで戻ってくる」と言い残して、車を降りてススキノのナイトクラブへと歩いて行った。娘を見送った修被告は、職場に行って仕事をこなした後、深夜1時頃に娘を下ろした場所へ戻った。1時間以上遅れてやってきた娘は、初めと服装が大きく異なっていた。