「30年前」の田村修被告(本人のSNSより)
「(瑠奈被告は)暗めのハットを被り、水色の上着から黒い上着になり、黒いショートのウィッグから金髪の長髪ウィッグになっていました。小ぶりの手提げバッグも増えていたので、『荷物が増えてるけど、どうしたの?』と聞くと、『拾った』と言われました。『服は?』と聞くと、『着替えを持ってたから着替えた』と言われました。その他の会話はありません。
自宅に着く直前、娘から『コンビニでパーティ用の氷袋を買ってきて』と言われて、1キロくらいの氷袋をいくつか買いました。何袋買ったかは数えておらず、何に使うかは聞きませんでした」(修被告の供述調書より)
自宅に着いた瑠奈被告は、スーツケースを開けて、中から黒いビニール袋を取り出した。
「下のほうが小ぶりのスイカのような形状をしていたので、『それは何?』と聞くと、娘は『首』と答え、少ししてから『拾った』と言いました。
娘は洗面所と浴室の電気をつけて、衣装ケースに黒いビニール袋を入れました。浴室でケースの中に少量の水を入れて、『氷ちょうだい』と言われたので2つ手渡しました。(娘は)何か作業していましたが、私はびっくりして頭が真っ白になっていました。娘がそんな冗談を言うわけがないので、首なら被害男性の首だと思いました」(同前)
この夜を境に、田村夫婦の地獄の日々が始まった──。
◆取材/高橋ユキ(ジャーナリスト)
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