結婚歴12回、離婚歴11回
加えてBさんに対して博仁被告は、2022年12月ごろ、一軒家に呼び寄せたうえ、放射線測定器をかざしながら次のように告げ、性交に及ぼうとした。
「結論から言うと、あなたは近々死にます。宇宙人に連れて行かれる。助かるには男女の関係にならないといけない。以前にも同じ話をした女の子は、途中で抜け出し、その後警察が私たちを逮捕しに来た。その後、その子が戻ってきて『あなたの話は本当だった』と言っていたが、宇宙人に食べられて死んだ」
千秋被告はこのときも同じように「いい占い師がいる」と言ってBさんを家に呼び寄せ、「Bさんはあとどれくらい(の寿命)なの?」などと博仁被告に話を合わせたという。無論、この2人の話は全て嘘である。
冒頭陳述では、この不可解な一夫多妻の生活実態がまず検察官より語られた。
「博仁被告は事件当時無職で、同居している女性たちの収入と年金で暮らしていた。婚姻歴は12回、離婚歴は11回ある。千秋被告は飲食店でアルバイトをしていた。2004年に博仁被告と婚姻、離婚を2回繰り返し、離婚後も一軒家で博仁被告の他、多数の女性と同居していた」