居室の一例。ペアガラスに加え二重サッシを採用しているので、外の音はまったく聞こえない(写真提供:ウイーザス九段)

居室の一例。ペアガラスに加え二重サッシを採用しているので、外の音はまったく聞こえない(写真提供:ウイーザス九段)

 なかには北海道や沖縄、海外への旅行を希望する入居者もいる。他の老人ホームでは二の足を踏みそうなこうした要望も、万全を期した計画を準備して積極的に叶えられるようにするという。

「重要なのはパーソナルサービス、つまりお一人おひとりのご意向を大切にし、ご希望を叶える実際的なお手伝いをするということです。介護度が重くなると、遠出もままならないことが多くなりがちですますが、私たちスタッフが付き添うことで可能な限り、実現していただけるように努めています。先日も鹿児島への1泊2日沖縄へ2泊3日の個人旅行にお供してまいりました。旅行だけでなく、日帰り観光や観劇などにもご対応します。ご入居者がご自分らしく、自由に生き生きとされている、ということがウェルビーイングにつながると信じ、精一杯そのお手伝いをさせていただきたいいられることをできる限り尊重したいと考えています」(三浦氏)

 いつまでも健康でいられるための支援にも余念がない。北陸大学の教授と共同開発した「トータル・ライフ・トレーニング」は、科学的根拠に基づいたリハビリを提供し、介護度の改善を目指すもの。入居者は身体機能の維持・向上を図りながら、より自立した生活を目標に汗を流している。また、万が一に備え、24時間体制で看護師が常駐しているという。

 社会とのつながりを重視し、入居者の幸福感を最大化するサポート体制こそがこれからの介護サービスが目指すべき新しい形といえるだろう。

取材・文/小野雅彦

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