愛子さまのご結婚は皇室の将来を大きく左右する重大な出来事であり、これまで表立った積極的な後方支援はなかった。しかし、女性皇族の結婚後の身分をめぐる議論が再び暗礁に乗り上げたいま、愛子さまに最も近い「学習院」と「日赤」が、満を持して新たな出会いの場を提供しようとしている──。
午前8時半過ぎ。天皇家の長女・愛子さまは車の窓を開け、皇居の半蔵門に集まった人へ向けてにこやかに手を振られた。平日、勤務先の日本赤十字社(以下、日赤)に愛子さまが出社される際には、このような光景がよく見られるという。
入社前は週に3回ほどの勤務が想定されていたが、実際のところ、やむを得ない場合を除き、愛子さまは平日はほぼ毎日、日赤本社で仕事に励まれているという。ただ、8月には、リフレッシュの機会を設けられる予定のようだ。
「コロナ禍以前に恒例となっていた、両陛下とのご静養に出かけられるようです。8月上旬に須崎御用邸、下旬に那須御用邸でのご滞在の調整が進んでいるといいます」(宮内庁関係者)
皇室のご活動と日赤での仕事を両立させ、順調ながらも多忙な日々を過ごされている愛子さま。そんな愛子さまのプライベートを応援すべく、水面下で新組織設立の計画が進んでいた。
愛子さまは今年4月から、日赤の嘱託職員として、青少年・ボランティア課で働かれている。業務内容は、ボランティアの育成、研修や、情報誌の編集など多岐にわたり、5月には、雅子さまが名誉総裁として出席された全国赤十字大会の裏方の仕事も務められた。
「電話を取ったり資料を整理したりといった、いわゆる新人業務を周囲と同じようにこなせるよう、愛子さまは努力されているといいます。また、勤務時間後の食事会などの会合にも積極的に参加されているようです。過度に“特別扱い”されることなく、新たな環境で成功体験を積まれているのではないでしょうか」(日赤関係者)
ほかの社員と同じように実務経験を積んだり、同僚との交流を深めたい──それは愛子さまたってのご希望でもあるようだ。コロナ禍の影響で、愛子さまは学習院大学にほとんど通うことができず、部活動やサークル活動もされていなかった。そのため、小室眞子さんや秋篠宮家の次女・佳子さまと比較すると、高校時代以降に人間関係の幅が広まったとはいえないだろう。そんななか、愛子さまにとって願ってもない組織の新設が決まったという。
「学習院の卒業生かつ、日赤の関係者を対象とした『日赤桜友会』という組織が新たに作られるそうです。すでに愛子さまには、参加を打診する声がかかっているようです。この組織は愛子さまにとっての『親衛隊』のようなもので、仕事のことはもちろん、プライベートについても相談できる貴重な場になるでしょう。それだけでなく、ゆくゆくはご結婚のお相手につながるような、新しい出会いも期待できるのではないでしょうか」(学習院関係者)