「太陽」と「月」のような関係

 徳田氏が「太陽」なら盛岡氏は「月」のような間柄で、徳洲会を繁栄に導いた。

 が、しかし、徳田氏が衆議院選挙に当選し、巨額の裏金を政治に費やすようになると徳洲会の財務は悪化。銀行を交えた財務の立て直しの局面で盛岡氏は徳洲会を去った。そのひりひりするような顛末は、拙著『ゴッドドクター 徳田虎雄』に詳述したので、省略する。

 政界の保守勢力のなかで徳田氏は迷走し、ALSを発症した。全身不随で、肉声を失っても視線を文字盤に這わせて意思を伝え、経営の舵を執ろうとした。

 だが、病気が進むにつれて親族が経営に介入し、徳洲会は針路を見失う。2013年に徳田氏の次男が立った衆議院選挙で大規模な選挙違反が発覚し、幹部10人が公職選挙法違反で起訴された(徳洲会事件)。

 盛岡氏の胸には、徳田氏とのさまざまな場面が去来する。

「いろいろありましたが、徳田さんは紛れもなく、稀有な医療人でした。僕自身、面はゆい言い方になりますが、青春の時代に救急医療、地域医療を構築するために彼と共闘できたことは生涯の誉です。一緒にたたかった戦友ですね。うん、戦友です。ご冥福をお祈りします」

 翌朝、訃報メールをくれた盛岡氏に電話をすると「戦友」の死をこう語った。合掌。

関連記事

トピックス

現地のパパラッチに激写された水原一平被告(BACKGRID/アフロ)
《妻との大量買い出し姿をキャッチ》水原一平被告、大谷翔平の「50-50」達成目前で際立つ“もったいなさ”と判決言い渡し前の“いい暮らし”
NEWSポストセブン
森本レオ(時事通信フォト)
《表舞台から消えた森本レオの現在》元女優妻との別居生活50年、本人が明かした近況「お金を使わず早く死んでいくのが人生のテーマ」
NEWSポストセブン
昭和を代表する名優、若山富三郎の長男で俳優の若山騎一郎
《舞台復帰》若山騎一郎が語る父・若山富三郎と叔父・勝新太郎の破天荒な素顔「親父が亡くなってからは優しかったけど…」
NEWSポストセブン
かつて不倫で注目を集めた東出昌大が松本花林と再婚(時事通信フォト)
《東出昌大に急接近の新妻・松本花林》一定の距離感保った女優仲間3人の“暗黙の了解”が崩れた「6月事件」
NEWSポストセブン
打撃好調な一方で懸念点も(時事通信フォト)
大谷翔平、ひと月ごとに得点圏打率がアップダウン “法則通り”なら9月は好調でも、ポストシーズンは “チャンスに弱い”が再発か
週刊ポスト
撮影現場の差し入れは“ゆで卵マシン”
「たんぱく質が大事だからね」小栗旬、Netflixでの主演ドラマ撮影現場の差し入れは“ゆで卵マシン” オリジナルの卵サンドも振る舞う
女性セブン
会合を終えた小泉純一郎氏と、武部勤。元幹事長(左)、山崎拓・元自民党副総裁(右)ら小泉政権を支えた重鎮OBたち(5月14日)
【小泉進次郎氏の総裁選出馬】「50歳までは出馬禁止」と語っていた父・純一郎氏の心境が変化した森元首相らとの会合 同席した田原総一朗氏が明かす「内幕」
週刊ポスト
岡田将生の沼にどっぷりハマった魅力とは?
《『虎に翼』で航一さん役を好演》岡田将生のあふれる魅力 約20年で「選ばれる俳優」の筆頭へと飛躍
女性セブン
連ドラの主演を2クール連続で務める松本若菜
【まさに“代打の女神さま”】松本若菜、“別の女優が急きょ降板”で10月ドラマで2クール連続主演 『西園寺さん』も企画段階では違う大物女優が主演の予定だった
女性セブン
33年ぶりに唐沢寿明が鈴木保奈美と共演する
【地上波ドラマでは『愛という名のもとに』以来33年ぶり】唐沢寿明、2025年1月期で4年ぶり民放連ドラ主演、共演は鈴木保奈美 テレ朝は大きな期待
女性セブン
NHKの山内泉アナ
《極秘結婚していたNHK山内泉アナ》ギャップ感あふれるボーイッシュ私服は約9000円のオシャレブランド お相手は慶応同級生…大学時代から培った「ビビットな感性」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 小泉純一郎と滝クリの自民党総裁選ほか
「週刊ポスト」本日発売! 小泉純一郎と滝クリの自民党総裁選ほか
NEWSポストセブン