「信頼のラインは一線を超えてる」
中山はかつて自身のSNSで、中野のことを「事務所の大大大大先輩」と表現している。まさに親子ほど年の離れた2人が「パートナー」と表現される存在になった理由は、約5年前の中野の“大病”がきっかけだったという。取材に対し、中野はこう語っている。
「中山と一緒に仕事してた時に、急に痛みが出ちゃったの。俺はバカだから『救急車は呼ばなくていい』とか言って、根性出して歩いて病院に行ったんだよね。そしたら、救急じゃないから前の人を待たないといけなかった。そんななかで、中山が受付の人に『この人救急なんです』とかって一生懸命説明してくれて、順番を飛ばして医者に診てもらって、即入院になったの。
2か月入院したけど、その間看病してくれた。もちろん病院には元妻も太賀も来てるから、家族はみんな中山のことをよく知ってるんですよ。そういう経緯があって、退院する時にはある信頼のラインは一線を超えてたかな。中山にとっては、仕事相手に死なれたから困るって感覚だったかもしれないけどね」
今回の取材で、中野は20年近く前に離婚していたことを初めて明かした。その理由は、「中山を庇うためかもしれない」という。