2人の息子をともに育てた妻と、20年近く前に離婚していたことを明かした俳優・中野英雄(59)。次男・仲野太賀(31)は、いまや世代のトップを走る俳優として活躍している。取材に対し「迷惑をかけたくないから、息子のことは喋らないようにしてるんだよ」と笑った中野だが、話を進めるうち、溢れ出る息子への“愛情”が伝わってきた──。【全4回の第4回。第1回から読む】
仲野太賀のブレイクぶりについて、芸能関係者が語る。
「NHKの連続テレビ小説『虎に翼』ではヒロインの夫役を好演し、7月スタートの『新宿野戦病院』(フジ系)では小池栄子とのダブル主演と、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いです。2026年放送予定のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟』でも主演が決まりました。大袈裟な表情や動きに頼らない演技力に加えて、落ち着いた雰囲気やトーク力も関係者から高く評価されています」
仲野はデビューから2019年まで名字のない「太賀」の名前で活動し、「中野英雄の息子」であることを公表しなかった。英雄に仲野のデビューの経緯について聞くと、「俺もびっくりしたんですよ」と語った。
「(サポートなどは)全くしてないんだよ。あいつが12か13の時に、いきなり本人から『スターダストプロモーションと契約したから』って言われたの。そりゃびっくりだったよ(笑)。でも俺が素晴らしいなと思ったのは、あいつは山田孝之さん(俳優・40)が好きで、自分で調べて事務所を知って、社長さんの名前まで調べて会いに行こうとしたらしいのよ。だから、自分で切り拓いて行ったっていうのは、本当にそうなの。
現場がある時は学校から帰ってきたらすぐ部屋にこもって、そこから夜通し、セリフの稽古から何からずっとやるんです。俺も俳優だけど、あそこまではやったことがない。それでその現場が終わったら、友達と遊びに飛んで行くんですよ。ギター弾いたり、ゲームをやったり。真面目なんだけど、バカ真面目じゃない」(英雄)