「太賀が前にある取材受けた時、俺は全然知らなかったんだけど、太賀は『時計持ってません』って言ったみたいなんだよね。本人それを気にしたみたいで、後で元妻のほうに『俺持ってないって言っちゃったけど、気づけば一個持ってるわ』って連絡きたみたいで。俺がショック受けると思ったんじゃないかな。渡したのは随分前だけど、今も気にしてくれてる。本当に、優しいやつなんですよ」
太賀について語る英雄の目は、時折潤んでいるようにも見えた。酸いも甘いも噛み分けた家族は、“遅咲き”とも評される次男・太賀の活躍を、誰よりも願っている。
(了。第1回「《俳優・中野英雄が明かした極秘離婚》「息子・太賀が高校生の頃、家族に迷惑をかけるんだったら別れようと…」それでも一緒に住む“新しい家族の形”」から読む)