また、男子200m平泳ぎの花車優選手(24才)も高校は地元香川の進学校の出身で、かつては医師を志したこともあった。大学進学時も水泳と勉強、どちらをメインにするか真剣に悩んだと聞きます」(前出・スポーツライター)
なぜ競泳選手やその家族に高学歴が多いのか。
「少し前から、親の収入によって子供に『体験格差』が生まれると叫ばれていますが、その影響が出たのかもしれません。1年を通じてプールに通わせるには、温水プールを持つ学校外のスイミングスクールしかない。そして水泳は幼少期の習い事としてはほかのスポーツよりも月謝が高いといわれています。小学校から中学校以降も続けさせるには親の経済的負担は小さくない。
実際、年収300万円と600万円の親を比較すると、後者の方が水泳を習わせている率が高かったという調査結果もあるようです。現代は高学歴ほど高収入になりやすい時代ですから、それが顕著に出たのかも」(前出・水泳関係者)
東大生の6割が習い事として水泳を経験していた、という統計もあるという。令和の文武両道スイマーたちがどんな活躍を見せるのか、こちらも楽しみとなりそうだ。
※女性セブン2024年8月8・15日号