芸能

《私の最初の晩餐》沢村一樹の忘れられないご馳走 役者を目指して上京するも苦闘の日々、ようやく帰省したときに母が出してくれた「きびなご」の味

沢村一樹が里帰りした時のご馳走とは?

沢村一樹が故郷で再会したご馳走とは?

「最初に食べたご馳走はなんですか?」。子供の頃に母が作ってくれた料理、上京したときのレストラン、初任給で行った高級店……。著名人の記憶に刻まれている「初めて食べた忘れられない味」を語ってもらい、証言をもとに料理を再現する『私の最初の晩餐』。

 小学5年生で初めて行かせてもらった床屋では「(石原)慎太郎刈りと言いなさい」。テレビに出ると「笑うときは、もっと口角を上げて!」。沢村一樹さんの芸能界入りを後押ししたのは、母のリツ子さんだった。アルバイトで貯めた18万円を握りしめて上京するも、苦闘の日々。6年ぶりに里帰りした沢村さんのために、腕によりをかけたご馳走とは──。沢村一樹さんが、忘れられないご馳走について振り返る。

 * * *
 父が、ヤンチャというか家庭を顧みない人だったので、母とぼくと妹はずっと仲がいいんです。人間万事塞翁が馬、なんて言いますけど(苦笑)。おふくろは、とにかく楽天家でした。美容部員だったので化粧は好きだし、その前はバスの添乗員さんだったので、鏡を見ながら、笑顔の練習なんかして。学校の保護者会や行事にはいちばん目立つ格好でやってきます。家に帰ったら「お母さんがいちばんきれいだったでしょ?」。

 よく美空ひばりさんの歌を口ずさんでいたなあ。時折、思い出したかのように「将来、あんたはテレビの仕事をするのよ」と言われました。父がつくった多額の借金を返すために昼夜を問わず働いていたので、母にとってはテレビや芸能界が、苦労の少ない世界に見えていたのかもしれません。

 僕は20才で鹿児島を出て、東京で役者を目指しました。当たり前ですけど、トントン拍子にいくはずもなく、アルバイト暮らしで帰省もままなりません。チャンスがめぐってきたのは、5年目。本名の野村耕蔵として、雑誌『MEN’S CLUB』の表紙モデルを任されたのです。1号きりではなく、年間を通しての大きな仕事でした。

関連キーワード

関連記事

トピックス

元SMAPの中居正広氏(52)に続いて、「とんねるず」石橋貴明(63)もテレビから消えてしまうのか──
《石橋貴明に“下半身露出”報道》中居正広トラブルに顔を隠して「いやあ…ダメダメ…」フジ第三者委が「重大な類似事案」と位置付けた理由
NEWSポストセブン
異例のツーショット写真が話題の大谷翔平(写真/Getty Images)
大谷翔平、“異例のツーショット写真”が話題 投稿したのは山火事で自宅が全焼したサッカー界注目の14才少女、女性アスリートとして真美子夫人と重なる姿
女性セブン
フジテレビの第三者委員会からヒアリングの打診があった石橋貴明
《中居氏とも密接関係》「“下半身露出”は石橋貴明」報道でフジ以外にも広がる波紋 正月のテレ朝『スポーツ王』放送は早くもピンチか
NEWSポストセブン
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された(写真は2019年)
《体調不良で「薬コンプリート!」投稿》広末涼子の不審な動きに「服用中のクスリが影響した可能性は…」専門家が解説
NEWSポストセブン
いい意味での“普通さ”が魅力の今田美桜 (C)NHK 連続テレビ小説『あんぱん』(NHK総合) 毎週月~土曜 午前8時~8時15分ほかにて放送中
朝ドラ『あんぱん』ヒロイン役の今田美桜、母校の校長が明かした「オーラなき中学時代」 同郷の橋本環奈、浜崎あゆみ、酒井法子と異なる“普通さ”
週刊ポスト
現役時代とは大違いの状況に(左から元鶴竜、元白鵬/時事通信フォト)
元鶴竜、“先達の親方衆の扱いが丁寧”と協会内の評価が急上昇、一方の元白鵬は部屋閉鎖…モンゴル出身横綱、引退後の逆転劇
週刊ポスト
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された
〈不倫騒動後の復帰主演映画の撮影中だった〉広末涼子が事故直前に撮影現場で浴びせていた「罵声」 関係者が証言
NEWSポストセブン
男性キャディの不倫相手のひとりとして報じられた川崎春花(時事通信フォト)
“トリプルボギー不倫”川崎春花がついに「5週連続欠場」ツアーの広報担当「ブライトナー業務」の去就にも注目集まる「就任インタビュー撮影には不参加」
NEWSポストセブン
広末涼子容疑者(時事通信フォト)と事故現場
広末涼子、「勾留が長引く」可能性 取り調べ中に興奮状態で「自傷ほのめかす発言があった」との情報も 捜査関係者は「釈放でリスクも」と懸念
NEWSポストセブン
筑波大の入学式に臨まれる悠仁さま(時事通信フォト)
【筑波大入学の悠仁さま】通学ルートの高速道路下に「八潮市道路陥没」下水道管が通っていた 専門家の見解は
NEWSポストセブン
広末涼子容疑者(時事通信フォト)と事故現場
《事故前にも奇行》広末涼子容疑者、同乗した“自称マネージャー”が運転しなかった謎…奈良からおよそ約450キロの道のり「撮影の帰り道だった可能性」
NEWSポストセブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《中山美穂さん死後4カ月》辻仁成が元妻の誕生日に投稿していた「38文字」の想い…最後の“ワイルド恋人”が今も背負う「彼女の名前」
NEWSポストセブン