テレビ朝日がゴールデンタイムを中心にサンドウィッチマンの起用を増やしている。他局と比較してもその傾向は顕著だ。なぜテレビ朝日はサンドウィッチマンを“局の顔”として押し出しているのか? コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。
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テレビ朝日系で10日(土)に『サンドウィッチマンの禁断ランキング 高校野球ファンが選ぶ高校球児ランキング』(18時30分~21時54分)、12日(祝)に『サンドのパリ五輪総集編 メダリストが最速大集合!名場面マル秘全舞台ウラSP』(19時~21時54分)が放送されます。
どちらもサンドウィッチマンがMCを務める特番であり、三連休のゴールデンタイムで放送される局を挙げた大型企画。前者はテレビ朝日が得意のランキング特番、後者は各局最速で放送されるパリ五輪総集編であり、どちらも「サンドウィッチマンに託した」というスタンスがうかがえます。
もともとテレビ朝日はサンドウィッチマンがメインを務める『帰れマンデー見っけ隊!!』『10万円でできるかな』『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』『アンタウォッチマン!』を放送中。そのほとんどがゴールデンタイムの放送であり、MCを務めるなど、最もサンドウィッチマンを起用するテレビ局となってきました。
ちなみに他局でMCを務める番組は『バナナサンド』(TBS系)と『ウワサのお客さま』(フジテレビ系)くらいで、『THE突破ファイル』(日本テレビ系)と『坂上どうぶつ王国』(フジテレビ系)はレギュラー出演者というポジションに留まっています。
なぜテレビ朝日は「サンドウィッチマンを局の顔として押し出す」という編成戦略を採用しているのでしょうか。単に好感度の高さだけではない、テレビ朝日らしい理由がうかがえます。